2023.03.15 行政情報
「糖質カット」うたう炊飯器、広告のような効果は期待できず
(独)国民生活センターは15日、「糖質カット」をうたう炊飯器をテストした結果、各販売会社の宣伝内容と、実際の効果に乖離が認められたと発表した。

国民生活センターによる記者発表(東京・品川、15日午後)
国民生活センターによる記者発表(東京・品川、15日午後)
6年間に250件の消費者相談
「糖質カット」の炊飯器は、米に水分を多く含ませたり、煮汁を排出したりして、一般的な炊飯器で炊いたご飯よりも糖質を低減できると宣伝している。
同センターによると、PIO-NETには過去6年間に250件の消費者相談が寄せられ、2021年9月以降に急増。相談の約半数は、商品の品質や機能に関する内容だった。
相談事例には、「本当に表示している程度、カットされるのかを知りたい」(60代女性)、「1日3回測っている血糖値に全く変化がない」(60代男性)、「説明書どおりに米を炊いたが、お粥だった」(60代女性)などがある。
商品テストの対象となった炊飯器
糖質の総量に明確な差なし
同センターは、インターネット通販の大手ショッピングモールや家電量販店などで販売されていた6商品を対象にテストを実施。
各商品の広告では、「最大33%の糖質カット実現」「糖質最大54%OFF」「最大45%カット」などと表示していた。しかし、テストの結果、糖質の低減率を広告でうたっていた5商品のうち、4商品については表示値に届かなかった。
また、一般的な炊飯器と比較したところ、「糖質カット」の炊飯器で炊いたご飯は水分量が多いため、重量ベースで1~3割重かったが、含有する糖質の総量に大きな差はなかった。
テスト結果を踏まえ、「同じ重量のご飯を食べた場合、(糖質カットの炊飯器で炊いたご飯では)水分を多く摂ることになる。ご飯から糖質がなくなっているという認識を持つと、良い結果とならない」(商品テスト部)との見解を示した。
同センターでは、「同じ量の米から炊いたご飯をすべて食べた場合、摂取する糖質の量に大きな差は見られない。糖質を低減できるとうたった炊飯器を使用する場合には、食べるご飯の量に注意してほしい」と呼びかけている。
(木村 祐作)
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