2023.06.04 コラム
画像生成AIツール最新おすすめ11選|利用する際の注意点も解説!
テキストで指示するだけで画像やイラストを作成できる画像生成AIが注目を集めています。一方で、まだ実際には利用したことがない方も多いのではないでしょうか。今回は画像生成AIの概要とおすすめのツール、利用する際の注意点を解説していきます。
画像生成AIとは?仕組みや注目集める理由
テキストで指示を与えるだけで、AIが自動で画像やイラストを生成してくれる技術が画像生成AIです。
画像生成AIが注目を集める理由については、一般のユーザーにもサービスの利用が可能になったためです。これまでOpenAI社の「DALL・E2」やMidjourney社の「Midjourney」など、有料のサービスしかありませんでした。しかし、Stability AI社が一般向けの無料サービスとして「Stable Diffusion」をリリースしたことにより、一気に注目されるようになったのです。
画像生成AIを活用することで、大幅なコスト削減が実現されることも期待されています。また、現在もさまざまなサービスがリリースされており誰でも利用できるようになったことで、ますます注目を集めています。
画像生成AIの仕組みですが、まずAIがインターネット上に存在する画像やイラストなどから、法則や描き方を学習します。それらの学習データを基に、AIが指示されたテキストを分析したうえで、オリジナルの生成方法によって新たな画像を生成するというものです。
おすすめの画像生成AIツール・アプリ11選
注目されるなか、各社から画像生成AIツールやアプリが提供されています。各ツール・アプリの特徴や日本でも使用可能か、有料版があるかなどについてご紹介します。画像生成AIツールを利用したことがない方も、この機会にぜひ試してみてください。
▽Midjourney
2022年7月に公開され話題を集めたツールが「Midjourney」です。現在は日本でも利用可能ですが、日本語には対応していません。無料版と有料版が用意されており、無料版は13歳以上で誰でも利用可能です。有料版ではMidjourneyボットとDMで画像生成ができ、商用利用やメンバーギャラリーへアクセスできます。
また、無料版のトライアルプランでは指定されたチャンネルでのみ画像を生成しますが、有料版では個別のチャンネルで画像生成ができます。さらにチャットツールのDiscordと連携できるため、すでにDiscordを利用している方にもおすすめです。
▽Stable Diffusion
ブラウザ上で画像生成できるサービスが「Stable Diffusion」です。現在は日本でも利用可能で、日本語対応版がリリースされたため日本語のテキストで指示もできます。登録不要のうえ無料で利用可能のため、まず使ってみたいといった場合におすすめです。有料版は用意されていません。
さらに、生成した画像やイラストに関する権利をすべてユーザーに付与している点が特徴です。そのため、画像を記事や資料で使用したいといった場合に、許可をとる必要がなく自由に使用できます。
▽PhotoDirector
画像編集ソフト「PhotoDirector」ではAIによるアバターやイラストが作成できます。日本でも利用可能で日本語にも対応しており、2種類の有料プランが用意されています。トライアル期間として30日間、無料で使用できるため、気になった方は試してみてもいいでしょう。
写真や画像の加工やコラージュの作成、アニメーションなど、画像編集の機能も持ち合わせています。AIイラストを作成する際には、参考となる写真をアップロードすることで似たイラストを生成してくれます。高性能な機能を備えているため、普段から画像を編集する機会がある方にもおすすめのソフトです。
▽DALL・E2
Open AI社が提供するツールが「DALL・E2」です。同社はAIチャットツール「ChatGPT」でも注目を浴びた団体です。現在は日本でも利用できますが、日本語のテキストだと精度が低い傾向にあるため、英語のテキストで指示することをおすすめします。
無料版は登録して最初に付与される50回分の無料クレジットと、毎月付与される15回分の無料クレジットが使えます。無料クレジットの回数以上に画像を生成したい場合には、有料でクレジットの追加も可能です。指示されたテキストに忠実に、絵画風やアニメ風、写真風など、さまざまな表現方法で画像を生成してくれます。"
▽Generated Photos
「Generated Photos」は人の顔をAIによって自動生成できるサービスです。生成されるのは実際には存在しない人の顔で、年齢や性別、肌や目の色や表情など細かく指定できます。
現在、日本でも利用可能ですが、日本語対応はしていません。無料版で利用する場合には引用元の表示が必要なうえ、商用利用はできません。そのため個人で利用する分にはおすすめです。有料版では高品質な画像がダウンロードでき、引用元の表示も不要で商用利用できます。"
▽Bing Image Creator
Microsoft社がリリースした「Bing Image Creator」は、Bing AIのチャットを通して画像を生成するサービスです。前述した「DALL-E」の先進バージョンを搭載しているため、高性能な画像生成が可能です。すでにBing AIを使用している場合はすぐに利用でき、料金も無料です。
ただし、個人で非商業目的の場合のみ使用可能です。さらに、生成された画像は一意ではない可能性がある点に注意が必要です。また、現在は英語のみ対応しています。"
▽Canva
簡単にアイキャッチ画像やフライヤー、スライドが作成できることで利用されている「Canva」ですが、実は画像生成機能も備えていることを知らない方も多いのではないでしょうか。Canva内の機能「Text to Image」を開き、テキストを入力するだけです。日本語にも対応しているため、誰でも簡単に利用開始できます。有料版も用意されていますが、無料版でも画像生成AIの機能が利用できるため、試してみたい方にもおすすめです。
▽NovelAI
アニメのようなイラストを生成できるサービスが「NovelAI」です。イラストのクオリティが高く、スマホや低いスペックのPCでも利用可能な点が特徴です。日本でも利用できますが、英語のみに対応しているため、英語でのテキスト入力が必要です。
またNovelAIは元々、AIが自動で小説を作るサービスとしてリリースされたため、トライアルでは画像生成は一切利用できません。そのため利用するには有料のサブスクリプションに登録する必要があります。
▽Adobe Firefly
PhotoshopやIllustratorなどのクリエイティブソフトを提供するAdobeの画像生成AIツールが「Adobe Firefly」です。Illustrator上で利用できる高性能なツールです。日本でも利用可能ですが英語表記のみ対応しています。
Adobe Stock上の画像やオープンライセンスの画像など、著作権の期限が切れたコンテンツのみをAIに学習させているため、生成された画像やイラストに関しても著作権の心配が不要で使用できる点が特徴です。現在はベータ段階で、利用には申請が必要になっています。詳しくは公式HPからアクセスリクエストを送って申請してください。"
▽Visual ChatGPT
注目を集めるChatGPTとVisual Foundation Modelsを組み合わせた画像生成AIツールが「Visual ChatGPT」です。日本でも利用可能で、日本語入力にも対応しています。
ChatGPTと同様にチャット形式で入力したテキストに対する画像を生成してくれます。対話形式で進められるため、初心者の方にも使いやすい仕様です。無料版でも利用できますが、有料版ではピーク時でも優先的にアクセスできるほか、新機能や改善された機能を優先して利用できます。"
▽AIピカソ
「AIピカソ」は画像生成に特化したアプリです。テキストだけでなく、画像や簡単に描いたラフ画などからも画像やイラストを生成する機能があります。日本語入力にも対応しており、無料で利用できるアプリです。また、広告なし、回数制限なしの有料版も用意されています。
さらに、写真を読み込むと自動でAIアバターを作成する機能も加わりました。人の顔の特徴から写真風のイラストに変換し、アバターを作成することも可能です。"
画像生成AIを利用する際の注意点
おすすめのツール・アプリを紹介してきましたが、画像生成AIを利用する際には以下の点に注意してください。
・フェイク画像
・著作権
詳しく解説していきます。
▲フェイク画像
画像生成AIの技術は日々進化しており、事実と異なるフェイク画像を作成することも可能です。そして現実と見間違えるようなリアルな画像を、SNSに誰でも情報を拡散できるようになりました。そこで、事実とは異なる偽の情報によって、多くの人が混乱に巻き込まれるといった事態が発生する可能性が示唆されています。
このようなフェイク画像の拡散に関しては法規制が追いついておらず、今後新たなルール作りが必要です。
画像を生成する際には倫理に沿って行うことが求められる一方、コンテンツを見る側にも情報源の信憑性を確認する力が必要になってきているといえます。"
▲著作権
AIが作成した画像の著作権は誰に発生しているのか、という点にも注意が必要です。作成された画像やイラストの著作権が誰に発生しているのか明確でない場合があるためです。
たとえば「美味しそうなケーキ」など、入力する人が多いと考えられるテキストに対して、AIが類似するか全く同じ画像やイラストを生成する可能性があります。かりに全く同じ画像が生成された場合、誰に著作権が発生しているのか明確でなくなってしまいます。
そもそもツールを提供する側に著作権が発生しているという見方をする場合もありますが、ツールによって著作権の扱い方は異なります。そのため、生成した画像やイラストをインターネット上や印刷物などに掲載する際には、ツールの規定の確認とツール名の明記をしておくことが重要です。"
まとめ
今回は画像生成AIの概要とおすすめのツール、利用する際の注意点を解説してきました。チャットツールを皮切りに、AIが画像生成など他の分野においても活用されはじめています。
そこで今後はAIをいかに有効活⽤できるかが、企業やECサイトにとって重要といえます。以下の資料では、AIでできること、ECサイトで活用する魅力について解説しています。工数削減やLTVの最大化に関心のある方はぜひダウンロードしてください。
これまで画像生成AIツールやアプリを使ったことがない方は、この機会に試してみましょう。
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