2023.06.23 行政情報
全日本トラック協会、「送料無料」表示の見直しを要請…消費者庁と意見交換
消費者庁は23日、「『送料無料』表示の見直しに関する意見交換会」の第1回会合を開き、(公社)全日本トラック協会から送料無料表示が運送事業者に及ぼす影響についてヒアリングした。

取材に応じる全日本トラック協会の関係者
取材に応じる全日本トラック協会の関係者
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「やりきれない気持ち」「業界の地位が低下」といった業界の声
インターネット通販の普及に伴って、宅配便個数は1989年の10億2900万個から2021年には49億5322万個に増加。配送事業者数も増加したものの、マンパワー不足を背景とした「物流の2024年問題」への対応が喫緊の課題に浮上している。全日本トラック協会の馬渡雅敏副会長は、「送料は無料ではなく、必ずかかる。このことを消費者にわかってほしい」と訴えた。「タダで運んでいるような仕事は選びたくない、と思われることも危惧している」とし、送料無料表示の見直しを要請した。
同協会には運送業者やドライバーから、「苦労して再配達までしているのに、送料無料と言われるとやりきれない気持ちになる」、「送料無料の表現により、業界の地位が著しく低下し、人手不足にもつながっている」といった声が寄せられているという。
配送コスト負担のしわ寄せがあるとして、「サプライチェーン全体でどうコスト分担していくかを考えてほしい」と求めた。
送料無料は「誤解を招く言葉」
終了後、馬渡副会長は記者団に対し、送料無料表示について「言葉狩りをしてほしいというわけではないが、誤解を招く言葉。『消費者には(送料の)負担をいただきません』などに変更してほしいというお願いをする」と述べた。再配達問題にも言及し、そのコストを配送事業者が負担していると指摘。「(配送事業者は)泣き寝入りとなる。(消費者に)無料だから何度来てもいいではないかと思われるのは、ドライバーにとっても悔しい」と不満を漏らした。
(木村 祐作)
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