(株)電通デジタルは14日、(株)電通、(株)電通プロモーションプラスとともに、企業の自社EC事業の伸び悩みを解決し、継続的成長を支援する専門チーム『dentsu EC growth』を発足させた。

「EC での買い物行動調査」によって分かった顧客群の違い
ステージに合わせた購買体験を設計→実行・実施を一気通貫で支援
専門チームは、EC事業のステージ(段階)に合わせた効果的な購買体験(CXコマース)の設計と、その実行・実施を一気通貫で推進し、次のステージに押し上げていくことを支援する。
新型コロナウイルス感染症の拡大により、リアル店舗での販売・購買の一部はECにシフトし、2021 年の国内EC市場規模は20兆6950億円と、初めて20兆円を超過するほど拡大した。一方で、「自社ECを立ち上げたが、うまく運営できていない」「立ち上げ当初は好調だったが、売上が頭打ち」など、「成長鈍化」の課題に直面している企業の声も少なくない。
さらに、5月から新型コロナウイルス感染症が5類感染症となったことで、消費行動はオンラインからオフラインへの回帰も見られ、伸び悩みの傾向はさらに顕著になると予想される。
ECは各ステージで顧客群やユーザーの意識が変化
電通が22年11月に独自に実施した「ECでの買い物行動調査」では、ECの各ステージ(初期・話題化後)によって、顧客群もユーザーの意識も変わるということが分かった。『dentsu EC growth』では、それぞれのステージにおける顧客の特徴を的確に捉えた購買体験 (CX コマース)を設計することで、「成長鈍化」や「伸び悩み」などの課題解決を支援する。
調査では、EC商品の「初期ファン」と「話題化後ファン」で、商品のどんな点に魅力を感じるかや、どのように商品の情報を得るかなどが異なることも明らかになった。ステージに合わせたコンタクトポイント、メッセージやメディアプランを策定することで、既存ユーザーに商品を長く使い続けてもらう、あるいは新たなユーザーを集める・増やすことが可能になる。
さらに、調査の結果と同社がアクセス可能な価値観データやメディア接触データ、プラットフォーム事業者のデータなどの統合分析で、より深いインサイトを導き出すことが可能という。
電通デジタルは、『dentsu EC growth』を発足することで、EC事業のさらなる変革支援を行い、クライアント企業の成長に貢献していきたいとしている。
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