2023.05.15 調査・統計
22年「乳酸菌」市場は9%増の48億円、機能性表示食品の採用増が寄与
(株)富士経済がこのほど発表した「腸活関連国内市場」の調査結果によると、2023年は乳酸菌(原料成分)が前年比6.3%増の51億円、食物繊維(同)が同2.6%増の274億円、プレバイオティクス(最終商品)が同2.7%増の4616億円にそれぞれ拡大する見込みだ。

定番成分の「乳酸菌」「食物繊維」が堅調に推移
乳酸菌(原料成分)は、整腸作用が期待される成分として認知され、積極的な研究・開発によって表示可能な領域が拡大。22年の国内市場は、機能性表示食品の採用増や健康意識の高まりを背景に、前年比9.1%増の48億円となった。
死菌は製造工程で使い勝手が良いことから参入企業が多く、サプリメントから一般食品まで幅広く採用が進んでいる。生菌も「生きて腸に届く」といったフレーズによる訴求力が強く、引き続き市場が伸びると予想。全体で23年には同6.3%増の51億円が見込まれる。
食物繊維(原料成分)は安定した需要を獲得。22年は難消化性デキストリン・イヌリン・イソマルトデキストリンが牽引し、国内市場は同3.1%増の267億円に伸びた。複数のヘルスクレームが可能なことから、23年も市場は引き続き拡大し、同2.6%増の274億円と予測している。
プレバイオティクスは23年に4600億円超の見込み
プレバイオティクス(最終商品)の22年の国内市場を見ると、シリアル・コンニャクゼリー・乳酸菌飲料・炭酸飲料・茶系飲料などで全体の9割弱を占めた。訴求別では整腸効果が6割弱に上った。コロナ禍で一時苦戦したドリンク類も伸び、同5.3%増の4496億円で着地した。
23年は、食品・ドリンク類・サプリメントともに堅調に推移中。機能性表示食品の積極的な商品展開によって、整腸をはじめ、脂肪・コレステロール、ストレス緩和、免疫対策といった新規需要の開拓が進み、同2.7%増の4616億円に拡大するとみている。
腸内細菌による代謝産物を訴求するドリンク類・サプリメントを対象としたポストバイオティクス(最終商品)については、エクオール関連が牽引し、22年は同13.6%増の100億円となった。現在のところ、エクオールと乳酸菌代謝産物が中心だが、新規成分の登場も見られ、23年は同12.0%増の112億円に拡大すると予測している。
原料6品目の国内市場は23年も引き続き拡大と予測
腸活関連の原料成分6品目(乳酸菌・食物繊維・エクオール・ビフィズス菌・オリゴ糖・その他)については、急激な変動は見られないが、健康意識の高まりを受けて国内市場が拡大。22年は同3.8%増の464億円だった。
23年は、食物繊維が機能性表示食品の採用増加で伸びていることに加え、新規の成分やヘルスクレームの登場によって、国内市場は同3.4%増の480億円の見込み。
腸活関連の最終商品4品目(プロバイオティクス・シンバイオティクス・ポストバイオティクス・プレバイオティクス)は、腸活ブームを背景に、22年の国内市場が同2.6%増の1兆724億円に上った。
23年は伸びが鈍化するものの、機能性表示食品をなどの新規投入が市場を底上げし、同1.2%増の1兆852億円に拡大すると予測している。
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