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2023.04.08 コラム

フルスクラッチとは?開発におけるメリット・デメリットや注意点を解説

 Webサイトを開発する手法の一つに「フルスクラッチ」があります。カスタマイズ性の向上や自由度の高いサイト構築ができるメリットがありますが、その難易度について知りたい方もいるでしょう。この記事ではフルスクラッチ開発の概要について解説します。

フルスクラッチとは

 フルスクラッチはECサイトをはじめとするWebシステムを導入する際に活用される手法の一つです。特徴やメリットを把握して、自社サイトの構築に活かしていきましょう。

フルスクラッチの特徴

 「フルスクラッチ」は英語で「素材から模型を組み立てる」といった意味を持つ言葉です。Webシステムの構築においては「ゼロからシステムを構築すること」という手法を指します。

 最近ではWordpressなど、Webエンジニアなどの知識がなくても比較的簡単にWebサイトを制作できるツールが増えていますが、フルスクラッチは既存のプログラムやパッケージをほぼ使用せずに、独自のシステムを構築していくことになります。

 そのため、高度な技術やテクニックが必要となり、Webの知識が浅い企業にはハードルが高い手法です。しかし、内部制作が難しい企業でも、フルスクラッチ開発を外注することで独自性の高いサイトやシステムを構築することは可能です。

パッケージ開発との違い

 ゼロから独自のシステムを開発していくフルスクラッチに対して、既存システムを活用して開発する手法を「パッケージ開発」といいます。その他「ハーフスクラッチ」という言葉を使用することもありますが、パッケージ開発とほぼ同義語と覚えておきましょう。

 フルスクラッチとパッケージ開発の違いとしては、かかるコストと時間の違いがあげられます。フルスクラッチでの開発は独自のシステムや機能を搭載できるといったメリットがありますが、制作費用や制作時間が大幅にかかってしまうといったデメリットもあります。パッケージ開発では既存システムを流用するため開発にかかる時間を抑えることができます。

 とはいえ、フルスクラッチ開発ならではのメリットもあるため、企業の状況やリソースによって、どちらの開発方法が良いのかを考えていくとよいでしょう。

フルスクラッチのメリット

 次にフルスクラッチ開発のメリットについて解説していきます。

◎自社条件に合わせたシステムを開発できる

 フルスクラッチではゼロの状態からシステムを開発するため、自社のニーズや条件に合わせて最適なシステムを構築することができます。既存のパッケージでは実現が難しい部分も、フルスクラッチであれば企業やクライアントの要望に応えることができるでしょう。

 独自のシステムを構築するには、高い技術力やリソースが必要となる可能性がありますが、対応できる企業にはおすすめの開発方法です。

◎保守業務や機能の追加がスムーズになる

 フルスクラッチでは開発後の保守業務や追加機能の実装もスムーズに行うことができます。システムを利用していく中で、より最適な仕様に変更したり、追加で要望が発生したりといったことが想定されるため、開発後の対応がしやすい点もフルスクラッチのメリットといえます。

◎システムやデザインのカスタマイズ性が高くなる

 フルスクラッチの魅力として、システムやデザインのカスタマイズ性が向上する点もあげることができます。パッケージ開発ではカスタマイズできる範囲に制限があることも多いですが、フルスクラッチであれば必要なシステムやイメージしたデザインを形にできる可能性が広がるでしょう。

 またパッケージ開発では、パッケージの開発元に依頼をすることで多少の自由が利くこともありますが、コストや時間がかかるデメリットがあるため、自社や委託先で対応が可能という点もフルスクラッチ開発の企業の強みといえます。

フルスクラッチのデメリット

 フルスクラッチにはデメリットも想定されますので、メリットと比較して導入が最適なのかを検討してください。

▲開発にコストや時間がかかる

 フルスクラッチでの開発にはコストや時間が大幅にかかる可能性があります。一般的にかかる費用は初期費用で1000万円以上、月額の管理費などで数十万円が目安となります。そのため予算に余裕がない企業にとっては厳しいと想定されるでしょう。

 またフルスクラッチでの開発はゼロからシステムを作成するため、パッケージ開発と比較すると制作時間がかかってしまうため、スケジュールによってはパッケージ開発の方が適している場合があるでしょう。

▲開発に関わるスタッフの退職がリスクになる

 フルスクラッチは初期構築に携わったスタッフのスキルや能力によって開発が可能になります。しかし、内製で開発や保守管理を進めている場合、高い技術力を持ったスタッフが退職した場合に維持が難しくなってしまう可能性があるため注意が必要です。

 対策としては十分なリソースの確保や、社内ノウハウの蓄積などがあげられます。フルスクラッチでの開発を検討している企業は人材確保も大きな課題となるでしょう。

フルスクラッチでの開発が向いている企業の特徴

 フルスクラッチでの開発が向いている、またはおすすめできる企業の特徴について解説していきます。

▽独自のシステムを構築したい企業

 既存のパッケージでは実現が難しい独自のシステム要件がある場合は、フルスクラッチでの開発がおすすめです。たとえば、複雑なデータ処理やシステム連携などが発生する場合などです。

 特に大規模なECサイトを制作する場合に、膨大なデータ管理や物流管理などの複数のシステムとの連携が想定されます。既存のパッケージでは処理が出来なかったり、不具合が起きる可能性があったりした際に追加費用の発生が考えられるため、フルスクラッチで必要なシステムを構築した方が最終的にコストを抑えられる場合もあります。

▽開発にかかる時間やコストに余裕がある企業

 サイト制作のスケジュールに余裕があり、かつ初期費用についても問題がないという企業であればフルスクラッチを検討してもよいでしょう。

 開発するシステムの規模やリソースにもよりますが、最低でも半年、長い場合は1年以上かかる可能性があるため、サイトのローンチが先であれば余裕をもって開発に専念できます。

 また、初期費用含めて開発には数千万円から1億円以上となるケースもあるため、予算の面でも余裕がある企業に向いているでしょう。

フルスクラッチは社内開発か開発会社に発注すべきか

 フルスクラッチは社内開発か、外部の開発会社に発注するのかを選択することができます。

 内部開発の場合はスタッフ間の連携が取りやすく、社内ノウハウの蓄積も期待できますが、経験豊富なエンジニアやディ レクター、デザイナーなどの人材をそろえる必要があるため、リソースに課題が生まれてしまうことがあります。

 また外部発注の場合は、自社リソースに関わらず開発を進めることができ、業務における負担を軽減することができますが、追加コストが発生したり連携が上手くいかなかったりといったことも想定されます。

 どちらもメリットやデメリットが考えられますので、自社にとって最適な方法を選択しましょう。

フルスクラッチ開発のポイントや注意点

 最後にフルスクラッチ開発を成功させるためのポイントや注意点について確認していきましょう。

◇要件定義

 ECサイトなどをフルスクラッチで開発する場合、はじめに要件を定義しておきましょう。要件定義が明確になることで完成後のイメージや目的をスタッフ間で共有することができるためです。

 要件定義の内容は、定義書など見える形に落とし込み、複数のスタッフ間で認識に相違がないかをすり合わせることも重要です。

◇開発リソースの実績やスキルの確認

 特に内部開発でフルスクラッチを採用する場合、開発リソースに問題や不足がないのかを確認しましょう。開発を進めていく中でリソース不足やスキル不足が発覚すると、最初からのやり直しや無駄なコストの発生などのトラブルに発展することがあります。

 外部発注の場合も同様の問題が起こるケースがあるため、委託先の実績やポートフォリオなどを事前にチェックしておくことをおすすめします。

◇スケジュールを明確に設定する

 フルスクラッチ開発に際には、着手から完成までのスケジュールを明確にしておくことも重要です。フルスクラッチ開発は半年から1年以上の期間を要することが多く、要諦納期に対してプロジェクトが順調に進捗しているか、遅れが出ていないかを定期的に確認する必要があります。

 スタッフのタスク管理やリソースの確保にも影響するため、必ずスケジュールは開発前に設定しておきましょう。

フルスクラッチで独自のシステムを開発しよう

 フルスクラッチ開発は企業が独自のシステムを開発したい場合に有効な手段の一つです。しかし、ゼロからシステムを開発するため高い技術力や費用が必要となり、個人の方にはハードルが高く大企業や大手のECサイトに向いている構築方法となるでしょう。

 コストを抑えたり、早めにサイトが必要だったりする場合は既存のパッケージ開発がおすすめです。カスタマイズ性などはフルスクラッチに劣りますが、ユーザーが使いやすいサイトを制作することが十分に可能ですので、ぜひ検討してみてください。

 本サイトではWebサイト制作に関する記事や最新情報を多数掲載していますので、ぜひご確認ください。

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