マイボイスコム(株)がこのほど発表した『くらしと節約に関する調査』の結果によると、昨年1年間に経費を節約した人は57%に上り、その理由は「物価上昇」「将来の生活に備えて」が各30%台。直近2~3カ月であてはまるものでは「節電」が30%を超えていた。
節約した人は女性10・20代でやや高く、男性70代は低い傾向に
同様の調査は16回目。今回は1日~5日にMyVoiceのアンケートモニター1万237人に聞いた。それによると、昨年1年間に経費を節約した人は、「かなり節約した」(8.7%)と「まあ節約した」(48.5%)を合わせて57.2%となり、1年前の前回調査から1.6pt増加。女性10・20代でやや高く、男性70代で低くなっていた。
節約した項目(複数回答)は「外食」「食料品」が各40%弱、「衣料品」「公共料金」「旅行」が各20%台。22年調査と比べ、「食料品」「公共料金」が増え、「外食」「旅行」が減っていた。
節約した人の理由(同)は、「価格上昇」(35.9%)、「将来の生活に備えて」(34.0%)、「収入が少ない・減った」(26.8%)、「不況、景気後退」(17.0%)、「出費がかさむことがあった・支出が多かった」(16.4%)など。昨年1年間に「かなり節約した」人では、「収入が少ない・減った」「物価上昇」が上位2位となっていた。
昨年よりできればお金をかけたいものは「旅行」が22.6%
今年節約を心がけようと思っている項目(同)は、「食料品」「公共料金」が各30%弱で、22年調査と比べて増加していた。また、今年は昨年よりできればお金をかけたいもの(同)は、「旅行」が22.6%、「趣味・娯楽・教養」が12.7%。「特にない」が48.8%だった。
直近2~3ヶ月の消費意識(同)では、「節約はしつつ、ちょっとした贅沢も楽しむ」(38.3%)、「必要なもの以外はなるべく買わないよう、我慢する」(36.9%)。「電気代を節約する(節電)」は32.5%となり、22年調査より7.5pt増加していた.
昨年1年間に買い控えたもの、本当は出費をしたいが抑えているもの(抜粋)は、「暖房費は節約。豪雪地帯で寒い地域だが、なるべく低い温度で服装や電気毛布で調整している」(男性35歳)、「食品価格が上がっているので、あまり無駄なものは控えたりする」(女性27歳)、「書籍。何よりも書籍の値上げが増えたので、買い控えた」(男性36歳)、「交際交通費。墓参りや兄弟や子供達のところへ出かけるのを諦めた」(女性76歳)など――。
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