(株)クロス・マーケティングが13日発表した『宅配に関する調査(2022年) フードデリバリー編』によると、直近の利用率は20%で、今後の利用意向は34%と、どちらも20代が高かった。不満点や未利用の理由には、「価格の高さ」や「配達エリア」が挙がった。
「フードデリバリー」は20~30代、「専門のお店」は50~60代で多い利用
調査は9月27日と28日。全国の20歳~69歳の男女2500人に聞いた。コロナ禍で急速に拡大をとげたフードデリバリー(料理宅配)にフォーカスをあて、分析した。
それによると、直近3か月の利用率は20%、20代の利用率は29%と最も高く、次いで30代の22%。若い年代ほど利用率の高さが目立っていた。利用チャネルは「フードデリバリー」が49%、「ピザ、お寿司など専門のお店」が48%と2強だった。
「フードデリバリー」は20代~30代、「専門のお店」は50代~60代の利用が高かった。注文したメニューは、「ピザ」が57%と最も高く、次いで「お弁当」「お寿司」「ハンバーガー・フライドチキン」が20%台だった。
「料理・自炊するのが面倒・時間がない」(52%)、「外食をするのが面倒・時間がない」(49%)ときに利用している人が多い。特に40代は「料理・自炊するのが面倒・時間がない」が64%と最も高かった。
未利用者の不満は「配達料金」や「価格」
フードデリバリーについての不満点は、「配達料金がかかる/高い」(32%)、「配達エリアが限られる」(30%)、「少量を頼みにくい」(23%)、「届くまでの温度管理」(22%)など。
いままでにフードデリバリーを利用したことのない人では、「配達料金がかかる/高い」(35%)、「外食するよりも価格が高い」(22%)、「デリバリーをしてくれるお店が近くにない」(15%)という点が挙げられた。
今後の利用意向は、全体で34%となった。若い年代ほど利用意向は高いが、最も意向の高い20代でも40%、60代は28%という結果だった。利用意向のある人では、自炊や外食の代替手段として、人が集まる時やイベント時などで利用したいといった意見が多かった。一方、利用意向のない人では、料金の高さ、出来上がりをすぐに食べられない、配達スタッフの信用性や清潔感、個人情報取り扱いへの不安などの声が聞かれた。
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