2022.08.16 調査・統計
国内BtoC-EC市場規模、7%増の20兆6950億円…EC化率は8.7%
経済産業省がこのほど発表した「2021年度電子商取引に関する市場調査」結果によると、21年の国内BtoC-EC市場規模は、7.35%増の20兆6950億円となり、初めて20兆円を突破した。20年度のマイナス成長からプラスに転じ、物販系・サービス系・デジタル系の全分野で前年度を上回った。

BtoC‐EC市場規模は過去最高の20兆円を突破
EC市場の動向や利用者実態の調査は1998年度から毎年実施し、今回で24回目、国内のBtoC-EC、BtoB-EC、CtoC-ECの市場規模に加え、越境ECの消費者向け市場動向(日本、米国、中国相互間)について分析している。
20年はコロナ禍で巣ごもり需要が高まり、物販が大きく市場を伸ばしたものの、旅行サービスがより大幅に市場規模を縮小した関係で、全体でマイナス成長となっていたが、21年は旅行サービスを含めたサービス系分野も回復を見せたほか、物販系がさらに市場規模を拡大し、全体では19年のコロナ禍前の市場規模を上回る結果となった。
CtoC-EC市場規模は12.9%増の2兆2121億円に
21年の物販系EC化率は8.78%で、前年を0.7ポイント上回った。EC化率の1位は「書籍、映像・音楽ソフト」で46.2%、2位は「生活家電、AV機器、PC・周辺機器等」で38.13%、3位が「生活雑貨、家具、インテリア」で28.25%となった。
また、20年度の国内BtoB-EC市場規模は、前年比11.3%増の353兆円だった。21年のCtoC-EC市場規模は、同12.9%増の2兆2121億円。日本・米国・中国の3カ国間の越境EC市場規模はいずれも増加した。中国の消費者による日本事業者からの越境EC購入額は、同9.7%増の2超1282億円だった。
「食品、飲料、酒類」が市場規模1位に
21年のBtoC-ECを分野別に見ると、市場規模1位は前年2位だった「食品、飲料、酒類」(EC化率3.77%)で、同14%増の2兆5199億円となった。2位は「生活家電、AV機器、PC・周辺機器等」(EC化率38.13%)で同4.66%増の2兆4584億円、3位が「衣類・服装雑貨等」(EC化率21.15%)で同9.35%増の2兆4279億円、4位が「生活雑貨、家具、インテリア」(EC化率28.25%)で同6.71%増の2兆2752億円となった。上位4カテゴリーは物販系分野の73%を占めた。
サービス系分野のBtoC-EC市場規模は、最も市場規模が大きい「旅行サービス」が同9.62%減の1兆4003億円と、前年に続きマイナスとなった。コロナ禍で大きく市場規模を縮小した「旅行サービス」「飲食サービス」「チケット販売」のうち、21年は「チケット販売」の市場規模が同67%増の3210億円に回復した。また、「フードデリバリーサービス」が同37.48%増の4794億円と、大きく市場規模を拡大させた。
デジタル系分野のBtoC-EC市場規模は、全項目でプラス成長となり、コロナ禍の影響もあり「オンラインゲーム」が同7.82%増の1兆6127億円、「有料動画配信」が同18.47%増の3791億円、「電子出版(電子書籍・電子雑誌)」が同24.23%増の5676億円と、市場規模を拡大させた。
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