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2022.05.20 コラム

企業のキャッチコピーの例と自社で製作する際のコツを解説

 日々多くのメディアに触れる顧客層に企業や商品をアプローチするには魅力的なキャッチコピーが重要です。有名な企業や商品の中にもキャッチコピーの効果で認知度を高めている事例が多くあります。本記事では企業のキャッチコピー例や作成のコツについて解説します。

キャッチコピーとは?

 キャッチコピーとは、マーケティング戦略の中でよく使用される言葉で「顧客を引き付けるための文言(コピー)」のことをいいます。キャッチコピーによって商品の売り上げや認知度につながる重要な要素となります。

 キャッチコピーを活用して顧客に興味を持ってもらうためには、印象に残りやすいフレーズや企業の良さを表すフレーズでアプローチすることが大切です。特に広告やテレビCMなどでアプローチをする際には、短い単語かつ耳に残りやすい言葉で表現する必要があります。

キャッチコピーの考え方

 キャッチコピーを考える際には、まず以下の4点についてまとめておきましょう。

【キャッチコピーの4大原則】
・「誰に」「何を」伝えるかを明確に
・自社の強みを分かりやすく
・キーワードの検索需要を意識する
・顧客の口コミやレビューを分析する

☆「誰に」「何を」伝えるかを明確に

 どのような顧客層に何を伝えたいのかを明確にしておくことでより伝わりやすいキャッチコピーを考えることができます。

 例えば若い層に商品を認知してもらいたい場合は最近流行しているフレーズを取り入れたり、BtoB向けのツールを宣伝したい場合は企業の担当者向けにツールの利便性や特徴を伝えるフレーズを入れたり、といった具合です。

 ターゲットが明確になっていないと、獲得したい顧客層に興味を持ってもらえないといったケースも考えられるため、まずはターゲット層を明確にしましょう。

☆自社の強みを分かりやすく

 キャッチコピーをみた顧客の興味や関心を高めるためには、自社商品や企業の強みを分かりやすく伝えることが重要です。

 上手くキャッチコピーに強みを取り入れるためには「QPC分析」を活用するとよいでしょう。「QPC分析」とは自社の強みと考えられる要素である「品質(quality)」「価格(price)」「利便性(convenience)」を客観的な目線から分析することです。

 企業や商品にどのような強みや優位性があるのかを明確にすることで、スムーズにキャッチコピーを考えることができます。

☆キーワードの検索需要を意識する

 キャッチコピーを自社サイトや商品ページのタイトルとして活用したい場合、顧客が検索しやすいキーワードを取り入れることも効果的です。また、企業や商品と親和性の高いキーワードを選定することでより効果が高まります。

 SEO対策の視点で考えると、一定数の需要があるキーワードをサイトタイトルに設定することで新規顧客にも見つけてもらいやすくなるためです。

 キャッチコピーに需要に高いキーワードを入れることで、検索にも強いキャッチコピーを作ることができます。

☆顧客の口コミやレビューを分析する

 既存顧客の実際の口コミやレビューから、どのような訴求をキャッチコピーに取り入れると顧客にアプローチしやすいのかを分析することも大切です。自社で気が付かない意外な部分が顧客に好かれている場合があります。

 既存顧客のレビューは定期的にチェックして商品やサービスの改善につなげることも重要ですが、キャッチコピーなどのマーケティング戦略にも活用することができます。定期的に顧客アンケートなどを実施して、リアルな意見などを分析できるようなデータを集めておくとよいでしょう。

効果的なキャッチコピーを作成するコツ

 キャッチコピーを作成する際の考え方について解説しましたが、より効果的なキャッチコピーを作成するためのコツについても紹介していきます。以下のコツを意識することでキャッチコピーの質を高めることができるため、ぜひご活用ください。

◎リズム感を意識する

 印象に残りやすいキャッチコピーは、口に出したときにリズム感の良いコピーが多くあります。心地よいリズム感のあるキャッチフレーズは、短いフレーズでも的確に顧客の心をとらえ、商品や企業のイメージを伝えることができるようになります。 

◎印象に残りやすいフレーズを使用する

 企業や商品の強みや魅力を伝えているフレーズでも、他社との差別化ができていなければ顧客の目を引くことができません。意外性のあるフレーズや詳細が気になってしまうフレーズを作成することを意識してみましょう。

 例えば、タワーレコード(CDショップ)の「NO MUSIC,NO LIFE」といったキャッチコピーは、覚えやすいだけでなく印象にも残りやすいフレーズと言えるでしょう。

◎数字を活用する

 キャッチコピーの中に数字を入れることで、具体的な商品やサービスの強みが伝わるようになります。例えば「多くの方に使用されている化粧水」「普段よりもお得にランチ」といたコピーよりも、「売上本数100万本突破!「今だけ期間限定500円」の方が強みやお得感を具体的に表現することができるでしょう。

◎オノマトペを活用する

 オノマトペとは「アツアツ」「ふわふわ」といった擬音語や感触、情景を表した擬態語のことを指します。

 キャッチコピーにもオノマトペの表現を活用することで、短い単語で顧客の興味を引くことが期待できます。例えば「具材がゴロゴロ」「汚れがピカピカ」などの表現は企業のキャッチコピーでも見られますので参考にしてください。

◎心理学を応用する

 心理学に基づいたマーケティング施策は多いですが、キャッチコピーにも心理学を応用することができます。例えば「アンカリング効果」という「自分以外の多くの人が支持している商品が良く見える」といった心理をふまえ、「業界トップクラス」などといったフレーズを取り入れることも効果的です。

 心理効果は世の中に多く存在するため、さまざまな心理学の応用パターンが考えられます。企業のキャッチコピー例を分析しながら自社にあった応用方法を考えましょう。

企業のキャッチコピー例

 最後に企業のキャッチコピー例を紹介します。それぞれ3つのパターンに分類していますが、効果的な企業キャッチコピーのほんの一部ですので、ぜひ企業サイトや広告などを分析し、各企業のコピーを参考にしてみるとよいでしょう。

1.企業理念を掲げたキャッチコピー

 企業理念やスローガンなどをキャッチコピーに取り入れる企業は多くあります。会社名と同時に企業の想いや理念を伝えたい場合などに向いているでしょう。多くある企業キャッチコピーの中でも、商品や企業の理念に特化したキャッチコピーを3社紹介します。

【カラダにピース。】カルピス

 企業スローガンにもなっているキャッチコピーです。ピースは「平和」と「カルピス」を連想させるフレーズとなっており、CMなどで流れていることからも聞いたことがあるという方は多いのではないでしょうか。覚えやすく、企業理念を明確に表したキャッチコピーの例です。

【あったらいいなをカタチにする】 小林製薬

 製薬会社である「小林製薬」のキャッチコピーです。顧客が必要とする商品を常に考え続け、新しいアイデアを形にしている企業ならではのキャッチコピーと言えます。

【味ひとすじ 永谷園】 永谷園

 一度は食べたことがあるという人も多い「お茶漬け」で、何十年にもわたって支持を得ている「永谷園」のキャッチコピーです。商品の「味」についての研究を日々続けている企業ならではのキャッチコピーです。

2.商品をイメージさせるキャッチコピー

 そのフレーズを聞いただけで、商品が頭に浮かぶといったキャッチコピーは、ブランディングの理想の形と言えます。企業や商品の名前が入っているケースが多く、語呂の良いフレーズと掛け合わせることで親しみのあるキャッチコピーとなっています。

【ココロも満タンに、コスモ石油】 コスモ石油

 ガソリンスタンドで有名な「コスモ石油」のキャッチコピーです。CMでよく流れていることから、覚えやすいだけでなく、サービスを思い浮かべやすいといった特徴があります。実際にガソリンスタンドでのサービスに満足をしているという顧客も多いでしょうし、企業イメージを表しているキャッチコピーと言えます。

【インテル、入ってる】 インテル

 短いフレーズですが心地よく韻を踏んでいるため、非常に耳に残りやすいキャッチコピーと言えます。元々海外PC製品であった「Intel」ですが、日本国内での認知度が高まったのは、このキャッチコピーの効果が大きいと考えられます。

【お、ねだん以上。ニトリ】ニトリ

 家具を中心に販売している「ニトリ」のキャッチコピーです。ニトリの製品はクオリティが高いにもかかわらず、他社よりも低価格の設定がされている点が魅力の一つです。企業の特長を上手く顧客に浸透させることができており、理想的なキャッチコピーと言えるでしょう。

3.企業の特徴を印象強く伝えるコピー例

 最後に企業の特徴を印象強く伝えることに成功しているキャッチコピー例を紹介します。企業ブランディングや認知度向上のためにはキャッチコピーが非常に重要であるということが分かるでしょう。

【まだ、ここにない、出会い。】 リクルート

 人材会社であるリクルートが掲げているキャッチコピーです。人と人とのつながりを大切にしている企業であるからこそ、企業イメージにマッチしていると言えるキャッチコピーです。CMや求人誌などで認知度を向上させることにも成功しており、理想的なキャッチコピーと言えるでしょう。

【そうだ 京都へ行こう】 JR東海

 このキャッチコピーを聞いただけで、旅をしている情景を思い浮かべてしまう方も多いでしょう。JP東海のキャッチコピーは、まだバブル時代と言われていた1990年代に使用されていた「そうだ 京都、行こう」というフレーズが有名です。強く印象に残るフレーズと顧客に国内旅行を連想させるイメージ効果が魅力です。

【やめられない、とまらない】 かっぱえびせん(カルビー)

 長年愛されているカルビーの有名なスナック菓子「かっぱえびせん」のキャッチコピーです。直接「美味しい」といった表現を使用せずに、「(美味しすぎて)やめられない」といったイメージを鮮明に伝えています。キャッチコピーだけで商品を連想させるというのは簡単ではありませんが、かっぱえびせんのように工夫と実績によって魅力的なキャッチコピーを作ることも可能と言えるでしょう。

最大限に魅力を伝えるキャッチコピーを

 キャッチコピーは短いフレーズで企業や商品の魅力を伝えることができるため、多くの企業が日々試行錯誤しながら、魅力的なキャッチコピー作りに取り組んでいます。

 キャッチコピーを考える際には、ターゲットや自社の強みを明確にしておきましょう。そしてより伝わりやすく覚えやすいキャッチコピーを作るために、企業ならではの工夫を取り入れてみてください。

 また、キャッチコピーに迷ったら、成果を上げている企業や競合他社のキャッチコピーを参考にしてみるとよいでしょう。顧客のレビューなど思わぬところにヒントがある可能性もありますので、ぜひ企業イメージを向上させるキャッチコピーを考えてみてください。

キャッチコピーに関連する資料

 当サイト「通販通信ECMO」では、キャッチコピーに関する資料を多数掲載しています。ぜひご確認ください。


キャッチコピーに関連する記事

 まずは情報収集から始めたいという方向けにキャッチコピーに関する記事をまとめています。以下のリンクからご確認ください。

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