伊那市との連携協定の一環でコールセンターを設置

　旧市立保育園の園舎を活用した『仕事と子育ての両立支援施設』は、仕事と家庭生活を両立できる働きやすい職場環境の提供を通じて女性の活躍を推進するために設置された。

　テレビ東京ダイレクトは、テレビ東京とBSテレビ東京を中心に、モノとコト(商品とサービス)を提案。食がテーマの番組と連動した食品通販事業や「テーマ型旅行」の提案などとともに、各地の自治体と連携した広報PRなども、番組や人材を活用して力を入れている。

　伊那市と同社は2020年、地域への愛着と誇りの醸成、市のブランドイメージ向上につながる取り組みを協力して推進し、魅力づくりと魅力発信などのシティプロモーションを核とした包括連携協定を締結している。コールセンターの設置も、その取り組みの一環だ。

コールセンター＋保育施設で地域活性化を推進

　伊那市に関してはこれまで、同社が制作するテレビ番組「都会を出て暮らそうよBEYOND TOKYO」や「虎ノ門市場」「ハーフタイムツアーズ」で、観光送客や移住促進、名産品のブランディング、販路開拓など、地域活性化につながるメディアプロモーションを実施。施設の完成で、新たな地域創生の形をより魅力的なものにするため、ともに推進していくとしている。

　また、同社がコールセンター業務を委託する（株）ママスクエアは、コールセンター事業とともに、託児付ワーキングスペースや保育、託児施設の運営なども手掛けており、地域活性化に取り組む姿勢も合致。新たなまちづくり、雇用の創出に貢献できると期待している。

　施設はオフィスには飲食テナントスペースを設置。市は就労に向けたスキルアップやキャリアップの支援をはじめ、オフィスの貸し出しを通じたサテライト利用や移住者らの起業・就業の促進、地域住民らの交流の場として活用していきたい考えだ。コールセンターとなる一室は、キッズスペース併設型で子どもと一緒に働くことができる。