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2021.12.13 コラム

物流のプロに聞く!EC物流代行活用のイロハ【チェックリスト/Q&A集付き】

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 Amazonやアスクル、ZOZOをはじめ、「物流」を強化することで大きな成長を遂げている会社は多く、物流はEC・通販を成功させる肝と言えるだろう。なので、商品の発送作業など物流業務を自前でやるか外注するかは、これから成長に向かう企業にとって、一大テーマとなる。現在は「3PL(※)」という言葉も一般化しつつあるが、物流代行の詳細については、EC・通販事業者に意外と知られていないことが多い。今回は3PLサービス「ウルロジ」を提供する物流のプロであるディーエムソリューションズ(株) (以下、DM-S)の物流企画部・吉野雅文次長に話を聞いた。自前で物流業務を行っているネットショップの担当者が質問者という体でお送りする。文末には一問一答形式の物流Q&Aを付録している。

※3PLとは?
 3rdPartyLogistics(サードパーティーロジスティクス)。直訳すると「第3者物流」で、物流機能の全体もしくは一部を、第三者である企業に委託すること。物流代行(アウトソーシング、外注)と同義。

 

外注した方が配送単価は安い!?

ーーそもそも物流代行を使うメリットは?

DM-S吉野次長:外注をしますと、商品発送業務は自力でやらなくてよくなります。そうすると、商品企画だったりマーケティング活動だったりと他のことに自社リソースを割けるようになることが一番大きなメリットではないでしょうか。そして様々なコストやリソースを合理化することができます。

ーー具体的に合理化できることとは?

DM-S吉野次長:まず宅配会社とのやり取りは不要になります。物流を自力でやる場合、日本郵便・ヤマト運輸・佐川急便などそれぞれと契約を結ぶ必要がありますよね。物流代行はもとから主要宅配会社と契約していますからショップさんは代行会社1社と取引だけすればよくなります。また実際にかかる発送費用も外注の方が抑えられます。

ーーえ!そうなんですか?

DM-S吉野次長:はい。主要宅配会社はボリュームディスカウントを行っていますから、出荷量が多い方が単価は抑えられます。ショップ単位だと月間の出荷数は100件程度かもしれませんが、多くのショップの出荷を束ねる代行会社は月間に数万件など出荷します。当然、量が多い方が優遇されますよね。

ーーなるほど…どのくらい発送費は違ってくるものですか?

DM-S吉野次長:ケースバイケースなので一概には言えませんが、量が少なければボリュームディスカウントはなく一般の人が荷物を送る宅配と同じ料金を求められます。

ーーそうなんですね。じゃあスタートアップは最初から外注に出しちゃったほうがイイのでしょうか?

DM-S吉野次長:おっしゃる通りです!コスト感で行くと自力でやるうまみはないですので、いきなり外注してしまったほうが良いと思います。

ーーでも物量が少ないと代行業者は受けてくれないんじゃないですか?

DM-S吉野次長:そんなことはありません!もちろん全ての3PLが小ロットから対応できるわけではないでしょうが、出荷1件から代行を受ける業者はあります。

ーーそうなんですか!

DM-S吉野次長:ただ、注意していただきたいのは3PL倉庫の占有料に応じた家賃などを保管料として別途徴収するケースはあります。意外と外注を検討する際、ショップさんは配送費の部分だけを見ていることが少なくないようなので、代行総額でかけられるコストに見合っているかどうかは注意深く確認する必要があります。

物流コスト≠送料…人、資材、場所代も!

ーーほかはどんなことが合理化できますか?

DM-S吉野次長:多くの在庫を自社内で抱える必要がありませんから、社内スペースはかなり合理化できますよね。段ボールが積みあがっているだけでも家賃はかかってしまいますからね。

ーー確かに、それはそうですね。

DM-S吉野次長:また梱包資材についても自力物流を行うよりはるかに合理化されます。在庫保管は商品ばかりに目が行きがちですが、梱包資材もかなり場所をとります。組み立てていない段ボールもそれなりの表面積がありますよね。その上に、梱包資材は段ボール1種類だけあればということはありませんよね?

ーーはい。色んなサイズの段ボールが必要ですね…

DM-S吉野次長:お客さまの注文の仕方によっては、手元にない梱包資材が必要となってしまうこともあるんじゃないでしょうか?

ーーうっ、、、確かに経験あります。

DM-S吉野次長:代行業者であれば段ボールから緩衝材などまで数多の梱包資材を常時ストックしていますので、ショップさんは梱包資材の選定で悩む必要はなくなります。また適した資材が手元にあっても梱包の仕方に悩むこともあったりしませんか?

ーーしょっちゅう悩んでいますね。

DM-S吉野次長:そうですよね。1品だけの出荷はいいですが、お客さまによって買い方はさまざまです。3PLは梱包ノウハウも充実していますから、どんな買い方をされても適切な梱包を最安で発送できるように作業します。ちなみに当社では、小さいサイズから梱包可能かをチェックしていきます。

ーーどういうことでしょうか?

DM-S吉野次長:商品によりますが一般的には下記の順番で適合可能かを見ていきます。

ゆうパケット・ネコポスなどポスト投函可能サイズ
宅急便コンパクトなど
通常の宅配便60サイズ~

 …のように発送費が安い(≒荷姿が小さい)ものからチェックして適切なサイズを確認し梱包→出荷します。また3PLは様々な荷姿の出荷と対峙した経験がありますから、特殊な梱包などもそつなくこなすことができます。もちろん梱包のクオリティも一定に保つことができます。

 

物流はレビューに直結!?外注で美梱包を

ーーその道のプロがやるわけですから当然スピードも早くなりますよね。
 
DM-S吉野次長:その通りです!単純に作業速度も早いですし、専任のスタッフが作業しますので注文確定から梱包作業開始までのスピードも早くなります。加えて、実際に宅配会社への引き渡しも日に何度も行っていますので、自力物流に比べて全ての流れのスピードアップにつながります。このあたりはショップさんのレビュー戦略にもかなり影響します。


ーーレ、レビューですか??

DM-S吉野次長:はい。レビューは好意的なものを集めることに目が行きがちですが、悪いものが集まらないことの方が重要と手前どもは考えております。というのも「梱包が綺麗じゃない」「到着や出荷まで遅かった」といったものは非常にマイナスです。

ーーあぁ、、、うちも書かれてしまったことあります…

DM-S吉野次長:3PLであれば一定の梱包クオリティを安定させたうえで、出荷までをスピーディーにできます。それに人情として「梱包が綺麗だった」「早く到着してよかった」というポジティブなものよりネガティブなものの方がレビューされやすかったりしますからね。

ーーわかります。街の店でもちょっと対応良くても感謝の手紙は書かないですけど、少しでも対応悪いとお客様カードとかに意見してしまったりしますものね。

DM-S吉野次長:そうなのです。ですから梱包クオリティと作業スピードは非常に重要です。また物流代行を使うことは、人的リソースの部分を安定化させるメリットもあります。

自社物流は「採用」「研修」も負担!

ーー…というのは?

DM-S吉野次長:ショップさんが自力で物流をやる場合、スタッフへ研修を行う必要がありますよね。そのためには研修内容を考えなくてはいけません。また出荷量が増え、人手が足りないと採用活動も行わなくてはいけないですよね。でも採用というのは今日求人を出したら明日から働ける人が増えるということはありませんよね?それに採用が決まっても研修なしでいきなりバリバリ働いてくれるということもないですよね?

ーーグサグサ刺さります…おっしゃるとおりです。採用も研修も本当に大変です。

DM-S吉野次長:3PLを使えば、物流面に関しては採用も研修もショップさんの方で負担することはなくなります。3PLは物流に特化する分、作業スタッフへの研修も専門的に特化しています。当社のことで言うと、物流拠点の設置方針を採用戦略と結びつけています。人の採用がしやすい地域などをしっかり見て拠点を構えていますので、3PLの中が人手不足というようなことは起こらないようにしています。

ーーセールの時など自社物流担当者の残業時間が大変なことになったりもするのですよね…

DM-S吉野次長:まさにこうしたことが3PL委託の大きなポイントだと思います。3PLは常時沢山のスタッフを抱えていますから、セールやメディア紹介などで急に出荷量が激増しても対応ができます。SNS全盛ですからいつどこで商品がバズるかなんて予測しきれませんよね。

ーー確かにその通りです。一瞬の激増だと人を増やしてもあとで持て余すこともありえますものね…

DM-S吉野次長:その通りです!梱包の仕方の部分なども同じなのですが、物流代行に頼る最大のメリットは「予測しきれないことに対してリスクなく対処する」ことが可能な部分です。

 

ディーエムソリューションズの拠点では、プロから研修を受けた大勢のスタッフが働いている

それでも不安ならチェックリスト活用!

ーー物流代行のメリットはよくわかったのですが、それでもアウトソーシングした経験がないので正直漠然と不安です。外注すると倉庫の状況がわからなかったりして、商品の梱包状態がわからなくなるんじゃないか、連絡がつかなくなるんじゃないかなど心配になってしまって…

DM-S吉野次長:みなさん最初はそうおっしゃられます。外注は何ができて、何ができないかがわからないというのが不安だと思いますので、ぜひ当社が用意した「物流会社選定のチェックリスト」を活用頂ければと思います。まずどんなことを確認するべきかわかりますので、使ってみてください。




ーーありがとうございます!ほかにも実際に導入する流れもわからなくて不安です…

DM-S吉野次長:外注することを決断したら、3PLにまず現状のECの運営体制などを相談したうえで実際に委託する際の見積もりをとってください。3PLによって送料のほかに保管手数料だったり、システム費だったりと必要になることもあるので、見積もり以上に金額がかからないかなど細かな確認をした上で発注をする流れがよいです。

ーーあと3PLの選び方や基準もわからなくて、ECモールがやっているものの方がいいのかなとかも思ってしまって…

DM-S吉野次長:そうしたお悩みも「物流会社選定のチェックリスト」を使えば一発解決です!問診票みたいなものですので、まずはこちらを使ってチェックしてみてください。

 ECモール主宰の物流代行も選択肢として大いにアリだと思います。ただし、商品特性だったりショップ規模などによってケースバイケースです。例えば、荷姿が特殊なものは排除されてしまったり、繁忙期に売れ行きの良くない商品は保管すらしてくれなかったり、管理の仕方を業者側に完全に合わせなくてはいけないなどの制約もあったりします。チェックリストを使ったうえで、このあたりも加味して判断することをオススメします。「なんとなく良さそう」「安心できそう」で短絡的に決めるのは大変危険ですのでご注意ください!



 ディーエムソリューションズの「ウルロジ」ではショップさんの課題に寄り添った物流代行を提供いたします。物流で何かお悩みがございましたら、まずは一度お気軽にご連絡ください!




【付録】教えてプロ!物流なんでもQ&A


Q1.送料単価を下げたい

A1.自社物流の場合と外注で変わってきます。自社物流の場合は、出荷個数が月間100など越えてきた際に宅配業者に交渉するのが良いかと思います。ボリュームディスカウントを受けられることがあります。そのほか関連コストについてもお話しすると、梱包材については、ロット数を多くして単価を抑えましょう。人件費については、伝票出力や検品などのスピード化で作業時間を少なくすることでコストを抑えましょう。

 外注の場合は、委託先との交渉次第です。ただ、送料は宅配会社に直接交渉するよりも安くなるケースもあります。


Q2.アナログ出荷管理から脱却したい

A2.出荷作業管理のデジタル化が進んでいないと、各ECサイトデータのエクセルやCSVファイルが増えて煩雑になることが多いです。過去に遡ろうと思ってもかなり大変かと思います。受発注の一元管理システムであるOMS(オペレーションマネジメントシステム)などのツールを導入しましょう。複数のサイトを運営している場合には、様々な情報を一括で見ることが可能になります。外注した際も委託先のWMS(倉庫管理システム)と連携しやすくなります。

Q3.外注するタイミングや指標は?

A3.最初からアウトソーシングしてしまうことがオススメです。実際に当社でもスタートアップから委託いただくこともあります。物流の仕組みを自力で整える工数がかかりますから、倉庫費用などが多少かかってもメリットは大きいと思います。一日10個程度の発送でも、出荷作業に数時間要することもあります。単純な送料だけでなく人件費であったり関連するすべての工数を加味してみると、スタートアップでも自社物流の方がコストが高くついてしまうことがあります。

Q4.外注でシールの事前貼りはできる?

A4.物流会社のほとんどは可能だと思います。ディーエムソリューションズは、もともとダイレクトメールのような細かい発送物の作業を手掛けてきた会社なので、安価で対応できるノウハウがあります。

Q5.綺麗な梱包のコツを教えてください

A5.まず、商品をダンボールに入れた際に中で暴れないようにしましょう。緩衝材を使用することで配達途中での破損を防ぐことが出来ます。毎度ダンボールを切ったり、緩衝材を作ったりすると手間が掛かります。スムーズに出荷を行う為に、商品サイズごとにダンボールや緩衝材をいくつかのパターンで用意しておくことがポイントです。当社は複数サイズのダンボールと扱いやすい緩衝材を入れて配送までのスピードを高めながら、梱包クオリティを保っております。梱包クオリティを上げる特効薬はずばり外注です!

Q6.同梱チラシはたくさん入れてもいい?

A6.同梱チラシは、リピートを増やすために有効な手段です。コストとのバランスですが、2枚~6枚くらいが効果的でしょう。注意いただきたい点としては、人件費との相談になることです。細かく分けすぎたりするとそれだけで管理が煩雑になり人件費が高騰します。

Q7.もっと物流のことをしりたい!

A7.お気軽に当社までご連絡ください!皆さまの物流の疑問や悩み、課題に寄り添います!



 




【「ウルロジ」サービス紹介】

ECアウトソーシングサービス「ウルロジ」



「ウルロジ」は、中小規模のEC事業者さまに最適な物流アウトソーシングサービスです。バックヤード業務の最適化から、ECの「うれる」基盤をお客様と共に構築いたします。

☆おすすめポイント
・出荷指示や在庫確認がオンライン完結
・配送は各サイズ全国一律の安心価格
・フレキシブルな梱包に対応

 物流の仕組みづくり提案から物量が増えた際の対応など、様々な対応が可能。ECの立ち上げから拡大フェーズの方まで広く対応する。



【ディーエムソリューションズ企業紹介】

ディーエムソリューションズ株式会社



「ウルロジ」の物流ソリューションのほか、郵送物の企画~デザイン~印刷~発送までをワンストップで支援するダイレクトメールマーケティング支援も手掛ける。DM印刷発送をWEBで完結できるサービス「セルマーケ」も提供する。そのほか、WEBマーケティング支援やメディア運営、D2Cコスメブランド運営も行っている。


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