2026.02.26 行政情報
HACCP衛生管理 中小事業者への対応が課題に…厚労省の部会
2018年の食品衛生法改正で導入された施策の見直しに向けて、厚生労働省は2月26日、食品衛生監視部会を開き、HACCP(危害分析・重要管理点)による衛生管理の課題を把握するため、事業者団体からのヒアリングを開始した。今回を含め、計10団体を対象に実施する。
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国の支援を求める意見も
HACCPによる衛生管理は、2018年の法改正により、すべての食品事業者に導入された。2025年度実態把握事業のアンケート調査の結果によると、HACCPによる衛生管理を実施している飲食店、製造・加工業、販売業の施設は全体の8~9割にとどまっている。特に、小規模な施設で導入率が低くなる傾向にある。
この日、日本食品衛生協会、日本フランチャイズチェーン協会、全国スーパーマーケット協会などからヒアリングした。
茨城県食品衛生協会の関係者は、中小規模の飲食店を取り巻く状況を説明。「HACCP管理の施行時期と新型コロナの時期が重なってしまい、事業者の対応もスタートラインから出遅れた。コロナが明けた時点で、今度は物価高や人材不足などの諸課題があまりにも多く、衛生管理の部分が後回しになっている」と話した。
出席した委員は、小規模事業者について「義務化して5年経つが、全体のレベルを上げるためには国の支援も必要ではないか」と国に対策を要請した。これに対し、厚労省は「モチベーションの維持が重要で、さまざまなツールや研修媒体を考えなければならない。何ができるかを検討したい」(食品監視安全課)と答えた。
外国人従業員とのコミュニケーションも課題に
日本フランチャイズチェーン協会から推薦されたローソンの関係者は、コンビニでの店内調理の課題を報告した。
「一般的な衛生管理を徹底しているが、ヒューマンエラーが重大な事故を引き起こす可能性があり、いかに発生させないかを重点に置いて取り組んでいる」と述べた。具体的な問題として、サーマルシールの誤貼付や商品の入れ違いなどを挙げた。また、コンビニ店舗で働く外国人従業員とのコミュニケーションも課題の1つとしている。
(木村 祐作)
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