(株)いつもはこのほど、生花販売を手掛ける香川県の(株)WhiteS(ホワイツ)のEC事業を買収した。商品生産とECの役割分担で互いの業績を伸ばすM&Aで、手がけている地域ブランドの応援と育成のためとしている。

(左)いつも・いつも M&A戦略グループ矢追紘グループマネージャ
(右)WhiteS・白坂遼社長
WhiteSはAmazonのフラワーアレンジメント部門で「ベストセラー」の常連
創業60年以上の「白坂花店」を運営するWhiteSは、約6年前からAmazonに出店し、フラワーアレンジメント部門で「ベストセラー」を継続的に獲得している。自社ホームページでもECを持つが、集客力があるAmazonに注力するようになる中、EC事業をさらに成長させる方法について模索していた。
一方、いつもは、D2C・ECブランドを譲り受け、これまで同社が培ってきたノウハウを活用してD2C・EC事業を拡大・成長させる「D2C・ECブランドM&A・成長支援サービス」の提供を4月に開始した。リソース不足、資金不足、ECノウハウが不足しているD2C・ECブランド企業に対して、経営支援を行うことで、M&A・出資先の事業価値を高める事業だ。
いつものECノウハウを生かしてEC事業を成長へ
同社は、「ジャンルで選ぶのではなく、自らのノウハウで成長させられるECブランド」に注目。WhiteSが持つ「今後の伸びしろ」にも魅力を感じたという。当初は、事業全体の株式譲渡の申し出もあったが、「役割分担で」と逆提案したという。
いつもにEC事業のみを譲渡したWhiteSは、今後も店舗を運営しながら生花のアレンジメントなどの商品生産を続ける。いつもから仕入れ先として継続受注でき、いつものECノウハウを生かして、EC事業を成長させたい意向だ。
今回のEC事業の承継は、いつもが登録していたビジョナル・インキュベーション(株)による事業承継M&Aプラットフォーム「ビズリーチ・サクシード」経由で実現。ビジョナル・インキュベーションは、両社のM&A事例は、互いの強みを生かして成長し続けられる「共成長M&A」で、EC事業における「M&A経営」の先進的モデルケースとしている。
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