(株)フェリシモが7日発表した2021年2月期(20年3月~21年2月)連結決算は、売上高が前期比前期比16.3%増の332億6000万円、営業利益が同394.1%増の15億400万円、純利益は同252.0%増の12億8500万円となった。
テレビCMやWEBマーケなどのマーケ施策が奏功
主力の定期便事業は、構造強化と次代を担う新たな事業の育成に大きな成果が見られた。強みの企画構想力を生かした独創的な商品展開は、SNSや各種メディアで反響を呼び、数々のヒット商品を誕生させた。
また、テレビコマーシャルやウェブマーケティング、ダイレクトメールやダイレクトメッセージなどの複合型マーケティング施策が軌道に乗り、新規顧客数の拡大、過去購買顧客の再購入数の増大、継続顧客数の大幅な増加につながった。
「ヨガ気分ブラ」をはじめとする「flufeel」のインナー商品や、毎日の暮らしにゆとりを与えてくれる「frauglatt」の日常服、「Couturier」のオリジナル手づくりキットといった、おうち時間を快適に過ごすための生活雑貨関連商品の売上げが前期に比べて大きく増加した。また、ファッションブランドの売上も、商品力と販売力の向上により年間を通して堅調に推移した。
次期業績はコロナ禍の効果を見込まず減収減益と予想
新規事業分野では、保有リソースや資産を活用した物流とEC支援などのB2B事業や、定期便プラットフォームに取引先事業者が出品・出稿できる「FELISSIMO PARTNERS」事業も前期に比べて売上高を増加させた。営業面でも、売上げの増加に伴う販売費や広告費の増加、減価償却費の増加などで増益となった。
22年2月期の通期業績予想については、売上高が前期比3.2%減の321億9400万円、営業利益は同74.9%減となる3億7700万円、純利益は同69.7%減の3億9000万円を見込んだ。新型コロナウイルス感染症の今後の影響や効果を見込まないこととしたため、売上高については 今期を下回る計画とした。
次世代WEBシステムの基盤整備へ
長期的な持続的成長のための礎を築く一年と位置づけ、定期便事業の再構築と既存ブランドの再編成で新規ブランドの創出など、顧客数拡大に軸足を置いたマーケティング施策に取り組む。新規事業分野では次世代のWEBシステム基盤整備費用や、本社新社屋の完成に伴う減価償却費の増加などで、利益面についても今期を下回る見通し。
22年2月期はこれらの施策を重点的に実施することで23年2月期以降の売上げ及び利益の着実な成長を図り、25年2月期 には売上高400億円、営業利益20億円をめざす。
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