(株)フェリシモがこのほど発表した2021年2月期第3四半期(20年3~11月)連結決算は、売上高が前年同期比16.9%増の244億6600万円、営業利益が同1122.6%増の11億8900万円(前年同期は9700万円)、純利益は同490.4%増の9億3600万円となった。
営業利益は11倍の約12億円に
主力の定期便(コレクション)事業は、コロナ禍の終息が不透明な中にあっても、日々の暮らしをより豊かに楽しめるよう、引き続き顧客との共感を基点とした継続的な関係性を重視するマーケティングを推進してきた。今期累計期間では、「Live in comfort」「Sunny clouds」といったファッションブランドの売上が前年同期を大きく上回った。
また、生活雑貨全体の売上も大きく伸長。おうち時間を快適に過ごすための生活雑貨商品やルームウェア商品の売上げが増加するとともに、インナー商品や、毎日の暮らしにゆとりを与えてくれる日常服ブランド「frauglatt」などの売上も増加した。さらに、オリジナル手芸キットで手作りを楽しむ「Couturier」商品の売上も、好調に推移した。
顧客数は、ニーズの変化に対応した商品企画や各種メディアを積極活用した効果的なプロモーションにより、新規顧客数及び過去購買顧客の再購入数や継続顧客数が前年同期に比べて大幅に増加。新規事業分野では、保有リソースや資産を活用した物流とEC支援事業が売上を大きく伸長させた。また、定期便プラットフォームに取引先事業者が出品・出稿できる「FELISSIMO PARTNERS」事業の売上も、前年同期を上回った。
通期業績予想を上方修正
21年2月期の通期連結業績予想については、前回予想(20年9月30日公表)を上方修正した。売上高は前期比12.1%増の320億7800万円と、前回発表予想を4億3300万円上回る見込み。営業利益は同165.1%増となる8億700万円と、前回発表予想を3億4500万円上回り、純利益も同84.8%増の6億7500百万円と、2億5600万円上回る見込みだ。
上半期はコロナ禍の影響で在宅時間が増加する中、多様なテーマ設定を行い、そのテーマ設定に沿った魅力的な商品・サービスの提案を行ったことが支持され顧客数が大幅に増加した。下半期以降も、ファッションアイテムや生活雑貨商品の売上げが、引き続き堅調なことから通期の売上高見通しは前回発表予想を上回る見込みとなった。
また、現在の堅調な業績推移をより確固たるものにするため、商品力強化、顧客数増加、新たなマーケティング手法の開発及び物流関連設備の強化などの戦略的投資を進めているとした。
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