大日本印刷=DNP(株)は10日、ECデータ分析ツールの開発を手掛けるProfitero Ltd.と提携し、プロフィテロ社のモール型ECサイトの販売データを分析するSaaS型プラットフォームのサービスの提供を開始すると発表した。日本のECモールで食品飲料・日用品・エレクトロニクス製品などを販売する企業は、クラウド環境でサービスを利用することができる。
世界50か国4000社以上の採用実績がプロフィテロ社のサービスを提供
プロフィテロ社が提供するECモール分析サービスは、世界50か国の4000社以上の採用実績があり、アマゾンに代表されるECモールでの、企業の商品売上拡大に貢献している。また、世界8000以上のECモール情報から、AIモジュールを用いて自社商品と競合商品の価格推移、在庫の有無、スポンサー、検索トレンドなどの情報をタイムリーに取得し、事業を開始した2010年からの膨大な販売データなどを蓄積している。
顧客企業はSaaSモジュールを用いてECデータを多角的に分析することで、自社商品をECモール上の検索ページ上位に表示させる最適なSEO戦略の立案、コンバージョン率アップを通した売上拡大を図ることが可能となる。
DNPのEC関連サービスを掛け合わせて提供
DNPはプロフィテロ社と連携し、これらのサービスを提供するとともに、DNPのEC関連サービスの掛け合わせや商品開発支援などにより、顧客企業の売上最大化に向けたサービスを拡大していく考えだ。サービスの販売窓口は、プロフィテロ社の日本事務所となり、価格は、1年間のサブスクリプション契約につき、税抜き1000万円程度(サービス内容に応じて価格は変動)を想定している。
DNPは、リアルとデジタルを横断したさまざまなサービスで、企業の多様な顧客接点の最適化を支援している。通販事業では、戦略の立案からデジタルデータを利活用したマーケティング施策の実行、高セキュリティー環境下でのECシステム、フルフィルメント(商品の受注から発送に至るまでの業務全般)のアウトソーソングまで、一貫したサービスを提供。8月には、自社のECサイトから直接生活者に販売するD2Cの支援サービスを開始している。
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