2020.09.09 調査・統計
売れるネット広告社、デジタルD2C市場規模を独自予測…25年に3兆円へ
(株)売れるネット広告社が8日公表した「デジタルD2Cの市場動向調査」によると、2020年のデジタルD2C市場は2兆2200億円に達し、25年には3兆円になるとの市場規模推計と予測を示している。
自社データと各種統計資料で独自推計
調査は、「デジタルD2C」を、ネットメディアを通じて自社ブランドの商品を消費者に直接に販売する事業と定義した上で、19年の市場規模を推計し、25年までの年間の国内市場規模を予測した。同社の過去5年間の独自データおよび関連業界へのヒアリング、各種統計資料を基に算出したという。
20年市場は2兆2000億円に
売れるネット広告社の独自算出によると、20年の「デジタルD2C」市場は、19年比109%の2兆2200億円となる見込みだ。21年は2兆4100億円、25年は3兆円に達すると予測した。19年はインターネット広告費が初の2兆円を超えてテレビ広告費を逆転し、デジタル化の新たな局面を迎えた。これは、人々のいる場所がマスからデジタルへと移り変わっていることを意味するという。
さらに、スマートフォンの普及に伴い、情報の接点がインターネットメディアやSNSにシフトしたことで、消費者の情報リテラシーが向上してきていると同社はみる。マスで大きく宣伝されているからといって必ずしも購買につながるとは限らず、むしろデジタル接点でのブランドのストーリーに共感して購入する消費者が増えてきているのが現状、ともしている。
ネットメディアに触れる時間が生活の一部となりつつある今、ブランドのビジョンや思想をうまく伝えることができれば、企業規模によらず十分に成長が見込める市場となっている。20年の2兆2200億円は、こうした動向と見方を背景にして見込んだ。
コロナ禍がデジタルD2C成長を後押し
D2Cは仲介業者を挟まずに消費者に直接商品を届けるビジネスモデル。SNSなどによる双方向のコミュニケーションを通じて商品・サービスのブラッシュアップが常になされること、それにより信頼関係が築き上げられブランドへのロイヤリティを育成し、生涯顧客価値・ライフタイムバリューを形成していけることから、その需要はさらに拡大していくとしている。
こうしたことから、「デジタルD2C」の市場規模は中長期的に高い成長を継続し、25年には3兆円に達すると同社は予測。さらに、コロナ禍における購買行動の変化はD2C市場の成長をさらに加速させるともみている。一方で成長途上の市場だけに事業者側のノウハウも不足しているのが現状とし、今後も、「デジタルD2C」市場の発展と事業者の成長に寄与するため、サービスの向上に努めていく考えを示している。
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