2020.08.06 通販会社
スクロールの1Q、純利益131%増…通販部門が115%増益
(株)スクロールがこのほど発表した2021年3月期第1四半期(20年4~6月)連結決算は、売上高が前年同期比13.8%増の219億9600万円、営業利益が同128.6%増の25億9200
万円、純利益が同131.6%増の18億3400万円となった。
原価率などの低減で通販は大幅増益
同社グループは「収益力のあるDMC(Direct Marketing Conglomerate)複合通販企業戦略の推進」を方針とし、主力である通販事業の収益最大化およびソリューション事業の成長に向けた施策に取り組んだ。新型コロナウイルスの影響は各事業、商材ごとの好不調が顕著だったが、主力事業の好影響が奏功し、全体としてはプラスに推移した。
通販事業の売上高は120億4100万円(前年同四半期比20.2%増)となり、セグメント利益は22億900万円(同115.2%増)を計上。新型コロナウイルス感染拡大の影響による外出自粛の意識の高まりなどに伴い、売上が増加した。こうした中、商品調達方法の見直しによる原価率の低減や効率的なカタログ配布による販促費率の低減に取り組むなど、事業効率の向上による収益の最大化を推進している。
ソリューションは物流とアフィが好調
ソリューション事業は、売上高が44億7100万円(同30.0%増)、セグメント利益が2億6300万円(同205.3%増)となった。今後さらなる拡大が見込まれるEC・通販市場で、事業者へ提供するソリューションメニューを拡充するため、物流代行などのフルフィルメントサービスの対応力強化や決済代行サービスのメニュー拡大に取り組んだ。同時に、アフィリエイトをはじめとするメディア事業の強化を図った。
また、5月には茨城県つくばみらい市の新物流センター「SLCみらい」の稼働を開始。最大消費地である関東圏での大型物流センターの保有を強みに新規顧客獲得に向けた営業活動に注力し、全国通販3PL戦略を推進している。
eコマース事業の売上高は47億7600万円(同0.4%増)で、セグメント利益は1億800万円(同11.7%増)となった。実店舗の休業や外出自粛に伴う在宅率上昇の影響で消費者のEC利用率が増加する中、「巣ごもり消費」による需要を捉えた商品提案に取り組んだ。
健粧品と旅行は苦戦
一方、新型コロナウイルスの感染拡大で業績に大きな影響を及ぼしたのが健粧品事業と旅行事業。店舗休業による卸売上の減少やインバウンド客の大幅減少、国内の旅行自粛やツアー中止による売上減少、海外からの入国制限などが響いた。
業績予想を上方修正、純利益を当初の6億円増に
第1四半期が通販事業とソリューション事業を中心に好調な受注推移を示し、前年実績を大きく上回ったことに伴い、5月に公表していた通期(20年4月~21年3月)の業績予想を上方修正した。売上高は750億円と据え置いたが、営業利益は19億円から34億円(78.9%増)と大幅に更新。純利益も14億円から20億円(42.9%増)を見込んだ。
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