中国のロボットメーカーの日本法人(株)ギークプラスは20日、ソフトバンクグループ傘下SBロジスティクス(株)とともに、アスクル(株)の物流センター(大阪府吹田市)に、111台の搬送ロボットを導入したと発表した。ロボットが人まで商品を運ぶ「Goods to Person」で、増加するEC出荷と深刻化する人手不足の解消をめざす。
倉庫内の「歩く」を削減→自動化
導入した搬送ロボット「P500R」は、すでに稼働を開始。商品を納めた専用の棚の下に潜り込んで持ち上げ、スタッフがいる入出荷作業エリアまで自動で運ぶ。負担の大きい倉庫内の「歩く」作業を自動化する。
ロボの最大積載荷重は600kg
複数のロボットによる作業効率は手作業のピッキングに比べて格段に上がり、人手不足の解消や省人化に役に立っている。ロボットのサイズは950×702×275mmで、重量は170kg。最大積載荷重は600kgに及び、最大走行速度は負荷があるときは1.3m/s、無負荷のときは1.8m/sだという
ギークプラスは、今後も同社が持つロボット販売、導入、メンテナンス、コンサルティングの幅広いサービス領域と、SBロジスティクスの豊富な知見に基づくコンサルテーション力とネットワーク力を生かし、日本全国に「物流ロボティクス」を活用した革新的なソリューションの提供を拡大、加速させたいとしている。
ギークプラス物流ロボは1万台以上が活躍
同社は中国で2015年に創業。すでにグローバルで200社・1万台以上の自律型協働ロボットの導入に成功し、世界シェア首位のユニコーン企業となっている。日本法人は17年に設立され、佐川急便(株)や大和ハウス工業(株)、ナイキジャパン(株)など、大手物流プレイヤーに相次いで導入され、国内でも最大手の地位を確立。深刻化する人手不足と機械設備の高い投資リスクを解決するため、新たな物流スタンダードの共創をめざしている。
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