中国最大級の育児動画メディアBabilyを運営するOnedot(株)が4月下旬から5月初旬にかけて実施した、上海のママ100人への「越境EC意識・行動調査」によると、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う日本への渡航制限以降、越境ECサイトの売上は軒並み上昇し、購入金額も増加していることが明らかになった。
渡航制限で個人購入できず需要増
「天猫国際」が2月の対前年比でプラス52%、「苏宁国際」が3月の対前年比でプラス145%、「京東国際」が越境部分の1~3月対前年比がプラス100%となった。78%が渡航制限で個人購入や並行輸入での日本製品購入が難しくなったと答えており、越境ECでの日本製品購入増加の大きな要因となっている。
約6割が「購入金額増えた」
購入金額については、58%が以前と比べて「増加した」。「減少した」は8%だった。Onedotの調査からも越境ECでの日本製品の購入が増えており、越境ECが日本製品購入のメインチャネルになりつつあるという。国別の比較でも 60%が日本の商品の購入が増えたと回答。2位の韓国 (44%)以下を大きく引き離す結果だった。
買う理由「簡便」「本物」「希少」
日本製品を越境ECで購入する3大理由は「簡便」(58%)、「本物」 (55%)、「希少性」(52%)。欲しい製品を簡単に購入できる点が最大の理由だった。日本製の本物が買える、中国にはない商品が買える、が続いた。同時に73%が日本製品を越境ECで購入する機会が増えるとした。
購入が増えた製品は「スキンケア」(53%)、「メイク」(45%)、「ボディ・ヘアケア」(41%)の順。「ベビー・マタニティー」「生活日常品」など、底堅い需要の商品も好調だった。
Onedotによると、中国ではいま、「ポスト我慢消費(反動消費)」ともいわれる急速な消費回復傾向が顕著だという。同社では培った事業知見を活かし、中国での越境ECビジネスを開始・拡大したい企業に「無料コンサルティング」を計画。「新型コロナウイルス対策パッケージ」として、先着20社限定で中国ECの知識や進出・拡大方法をアドバイスする。対応言語は日本語・中国語・英語。ZoomもしくはWechatで1時間ほどとしている。
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