2020.05.22 通販会社
オイシックス最終決算、宅配事業「Oisix」売上高が19%増
オイシックス・ラ・大地(株)が21日発表した2020年3月期(19年4月~20年3月)連結決算は、売上高が前期比11.0%増の710億4000万円、営業利益は同6.7%増の24億6700万円、純利益は同66.9%減の7億9000万円となった。
新型コロナで宅配需要が増加、会員数が約4万人増
売上・利益ともに増収増益を達成。新型コロナウイルスの感染拡大による外出不安、自粛意識の高まりで3月以降、宅配の需要が増加した。18年10月のらでぃっしゅぼーや(株)との吸収合併による税務上の繰越欠損金の継承、繰延税 金資産の追加計上などの要因で、前期は親会社株主に帰属する純利益が大きく計上されていたことから、今期は減少した。
宅配事業「Oisix」の売上高は前期比21.0%増の358億2900万円、セグメント利益は同19.0%増の48億0100万円を計上。オリジナルミールキット 「Kit Oisix」のコースを中心に、定期宅配サービス「おいしっくすくらぶ」会員数が、19年3月末の20万5976人から、20年3月末には24万4740人と大きく増加し、売上高の増加に寄与した。
「大地を守る会」「らでぃっしゅぼーや」は減収減益
同「大地を守る会」の売上高は同3.3%減の105億4000万円、セグメント利益は同6.1%減の15億3900万円。 新規会員獲得では非効率なチャネル経由の集客を抑制しており、会員数は19年3月末の4万210人から、20年3月末には3万7188人へ減少し、売上高は減少。売上減による固定的費用の比率が増加したことにより、セグメント利益も減少した。
同「らでぃっしゅぼーや」の売上高は同16.9%減の149億8000万円、 セグメント利益は同20.2%減の26億6000万円。新規会員獲得は同じく戦略的に抑制しており、会員数は19年3月末の6万346人から、20年3月末には5万7393人に減少しており、売上高は減少した。売上減による固定的費用の比率が増加したことにより、セグメント利益も減少した。
他社EC支援事業が好調
宅配事業の主要3ブランドとも、3月以降はコロナ禍による需要増により、既存会員一人当たりの平均売上高が増加し、売上増・利益増につながっている。併せて、宅配事業の「他社EC支援」(ISRTAN DOOR、dミールキット)も宅配需要増で売上が伸長。「とくし丸」も利用客や購買単価が増加し、日次販売金額が約10%上昇した。
次期の業績予想に関しても、コロナ禍の影響による一時的な需要増と、自粛緩和後の消費マインドの停滞を織り込んだ上、増収増益を想定。具体的には6月から段階的に外出自粛要請の緩和が決定されることを前提として、売上高780億円(前期比9.8%増)、営業利益30億円(同21.6%増)、純利益12億円(同51.9%増)を見込んだ。
同社は4月9日付で、東京証券取引所マザーズ市場から、東京証券取引所第一部に市場変更している。
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