新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、政府が打ち出した小中高や特別支援学校などの臨時休校措置が2日から始まった。国会では根拠や実効性などの議論が交わされる中、オンラインによる通信教育を提供する複数の企業が同日、学習支援や過ごし方支援に向け、自社の教材や書籍などの学習コンテンツを無償で提供するとの表明が相次いだ。
ベネッセは3学期の学習総まとめの「春の総復習ドリル」を無償提供
無償提供に動いたのは、(株)ベネッセコーポレーション、(株)小学館集英社プロダクション、(株)Z会、(株)リクルートマーケティングパートナーズ、tomonasu合同会社の各社。いずれも、多くの家庭で自宅学習などの対策に追われている現状を考慮した対応だ。
『進研ゼミ』のベネッセは、ネット環境が整っていない家庭にも配慮。3学期の学習の総まとめができる小中高向け「春の総復習ドリル」を、学年ごとに無償配布する。オリジナル版として新たに制作した教材だという。郵送での配布に加え、家庭ですぐに活用できるように、ホームページ上からのPDFでのダウンロードも検討中だ。会員・非会員は問わないという。
会員には、期末テストが受けられない不安を解消するため、各学年の「実力診断テスト」の提案や動画授業の配信、時間割管理などサービス・フォロー体制の強化も図る。
また、出版社と映像提供会社の協力を得て、1000冊の書籍と動画が自由に閲覧できる「電子図書館 まなびライブラリー」も、同時に開放した。ネット環境があれば、自身のデバイスからアクセスできる。ジャンルは児童書や絵本・小説・歴史・生物や科学などで、23日まで。

『まなびwith』は家庭学習用教材を無償提供
幼児から小学生までの通信教育『まなびwith(ウィズ)』を提供する小学館集英社プロダクションは、家庭学習に活用できる教材を用いて無償提供を始めた。
「小1~小6コース」は、2019年度3月号(国語・算数のワークブックと解答・解説)を、WEBサイトで31日まで公開。学年の総復習がテーマで、PDFをダウンロードし、プリントアウトして使うか、PCやスマホなどの画面を見ながらノートに解答するというスタイルで取り組める。
「年少(3・4歳)~小6コース」では、19年度4~2月号のうち、好きな1冊を無料提供。
学年末のため、学年の苦手な単元を復習できるようにした。年少~年長はワークブックを、小1~小6は国語と算数のワークブックと解答を、無料で自宅に届ける。全コースのカリキュラム表はWEBサイトで公開している。
『スタディサプリ』が4月末まで無償提供
リクルートマーケティングパートナーズは、オンライン学習サービス『スタディサプリ』『スタディサプリfor TEACHERS』を、自治体・学校に無償提供する。期間は4月30日まで。
学校および先生方は『スタディサプリfor TEACHERS』を通して、児童・生徒に『スタディサプリ』上の講義動画や確認テストなど家庭学習の範囲・単元の指示、実施状況の確認ができる。また、コミュニケーション機能による連絡、確認事項の一斉・個別の送受信など、休校中の連絡手段としても活用できるという。
Z会も教材を無償提供
Z会も通信教育の一部の教材を無償で公開。小学生から大学受験生まで、各学年に適した教材、副学習教材を用意し、Z会受講の有無を問わず、だれでも登録不要で利用できる。
Z会のWebサイトに、「小学生向け」と「中学生・高校生・大学受験生向け」の自宅学習教材公開特設ページを設けており、学年ごとの教材をダウンロードできる。新中学1年生向けの「中学準備映像授業」をはじめ、今後も休校期間中の学習をサポートする、さまざまな教材やコンテンツを順次公開する予定という。
オンライン学習も無料に
tomonasuは、イロドリトイロ(株)とNPO法人E-LINKの3法人で、「おうちdeまなび舎本部」を発足させた。期間限定のオンライン学校として、対象は全国の幼稚園~小学校低学年。オンライン会議ツール「Zoom」を使った無料の授業サービスだ。
実施期間は13日までの各日10:00~、11:00~、13:00~、14:00~、15:00~の5コマを予定。
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