2020.01.21 調査・統計
18年度のヘアケア市場、1.3%増の約4489億円に
(株)矢野経済研究所がこのほど公表した2018年度の国内ヘアケア市場調査の結果によると、事業者売上ベースで前年度を上回る4489億万円ほどとなり、特に植毛市場が好調だった。分野別の市場動向、参入企業動向、将来展望なども明らかにした。
発毛・育毛・植毛が伸長
調査したヘアケア市場は、毛髪業、植毛、発毛・育毛剤、ヘアケア剤の4分野。このうち、毛髪業市場は、かつら・増毛、育毛・発毛サービスの提供や商品販売などを対象とし、ヘアケア剤市場にはシャンプー、リンス、トリートメントが含まれる。
それによると、事業者売上高ベースの国内市場規模は、4488億9000万円(前年度比1.3%増)。毛髪業市場が前年度実績を下回ったが、その他の市場は前年度をクリアした。
特に植毛市場が好調で、発毛・育毛剤市場とヘアケア剤市場も堅調に推移した。カテゴリー別構成比は、ヘアケア剤が53.6%、毛髪業28.7%、発毛・育毛剤16.6%、植毛1.1%となった。
大手は女性用かつら強化の傾向
分野別にみると、毛髪業市場では大手事業者が女性用レディーメイドかつら販売を強化しており、かつら利用につながる化粧品や美容家電などの周辺商材の販売を進めている。また、増毛は定額サービスを導入するなど、多様なニーズに対応し、顧客開拓に注力している。
植毛市場では、クリニックの増加による競争激化で、施術単価は軟化傾向にある。また、人工毛ではなく自毛植毛によるメスを使わない「FUE法」が人気となり、主流になっている。
発毛・育毛剤市場では、予防や進行抑制・改善などを目的に、医療用医薬品から化粧品まで幅広い製品群が流通しており、18年後半から一般用(OTC)医薬品の発毛剤の特許切れ後、後発(ジェネリック)医薬品の上市が活発化している。
引き続き「ボタニカル」人気高く
ヘアケア剤市場では、ボタニカル(植物由来の成分)訴求や、ダメージ修復、モイスチャー(皮膚に潤いを与える)効果をうたった製品、スタイリング効果を付加した複合型アウトバストリートメントなどの製品の人気が高く、さらにパーソナル志向の商材がメーカー各社から投入されており、客単価の上昇につながっている。
19年度の市場規模は4520億円見込む
19年度の国内ヘアケア市場規模は、前年度比0.7%増となる4520億円を予測。国内ヘアケア市場は、ストレスや生活習慣による薄毛人口の増加、高齢化や遺伝性、医薬品服用の副作用などから生じる脱毛症状のケア需要、美容やファッション、アンチエイジング対策を目的とする毛髪ケア志向の高まりを背景に、今後も微増で推移すると見込んでいる。
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