2018.09.04 調査・統計
QRコード決済、「使ったことがある」は約1割に
デロイト・トーマツグループの有限責任監査法人トーマツが8月31日発表したQRコード決済・モバイル決済に関する調査結果によると、QRコード決済を利用したことがある人は回答者の約1割にとどまったことが分かった。一方、利用経験がある人の過半数は、月に1回以上の頻度で利用している。
トーマツ、QRコード決済・モバイル決済に関する調査結果を発表
同調査は、全国の10代~50代のスマートフォン保有者かつスマートフォンアプリ利用経験のある男女2000人を対象としたインターネット調査によるもので、調査期間は18年5月18日~22日。
QRコード決済の利用についての質問では、全体の9.1%にあたる182人が「利用したことがある」と回答。世代別では20・30・40代で1割超、10代と50代で1割未満が利用していることが分かった。同様に、モバイル決済の利用について質問したところ、20%の人が「利用したことがある」と回答し、世代別では30代と40代で2割を超えた。
QR・モバイル決済を使ったことがある人の半分は月1以上で利用
QRコード決済・モバイル決済の利用頻度に関する質問では、QRコード決済については、月に最低1回以上利用があると答えた人が52.7%を占め、モバイル決済については58.1%を占めた。
QRコード決済利用者のうち満足をしている人に、その理由を聞いたところ、「現金・カードを持ち歩かなくてもスマホだけで支払いができる」(36.6%)、「現金に比べて店頭での支払いが簡単でスピーディ」「支払うたびにポイントが貯まるなどお得」(各32.9%)、「ATMでお金を下ろさなくても済む」(28%)などの回答が得られた。また、「QRコード決済が使えるお店が増えてきた」「LINEや楽天などすでに利用している企業の新サービスだから」(各21.3%)、「QRコードを読み取るスタイルが楽しい」(20.1%)などの回答も見られた。
他に、生体認証による決済方法の認知度については、全体の62.9%が「知っている」と回答。利用意向について質問したところ58.3%が「利用したい」と答えている。さらに、キャッシュレス社会の普及に対して質問したところ、ポジティブに受け入れている人は57%と過半数に上った。
キャッシュレス普及のカギは「トレンド追及派」クラスター!?
同社では、回答者の生活消費およびキャッシュレスに対する意識をもとにクラスター分析を実施。回答者を「コンサバ消費派」(=堅実でコスト意識が強く先進的なキャッシュレスライフには慎重)、「こだわり消費派」(=こだわりを持ったモノ・コト選びを楽しむ)、「消費無関心派」(=消費に無関心で、必要な時に買い物をする)、「クレバー消費派」(=ポイント・検索を駆使するやりくり上手)、「トレンド追求派」(=新しいモノ・コト、トレンドに興味)の5つのクラスターに分類した。
このうちキャッシュレスの進行に対して肯定的意識の高かったクラスターは、「クレバー消費派」と「トレンド追求派」で、その2つのクラスターを「キャッシュレス層」に分類。「トレンド追及派」クラスターは年代による偏りが少ない、ともしている。
さらに今後の展望として、生体認証のような手軽でよりセキュアな決済手段が複数登場することで、場面や利用金額に応じて使い分ける利用者が増えると予想。キャッシュレスを好む「クレバー消費志向派」や「トレンド追求」層に現時点で積極的にアプローチしていくことで、キャッシュレスの利用が年代に関係なく拡大していくと分析している。
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