2018.06.25 その他
JADMA会長、オルビス・阿部氏が続投…ジャドマ倶楽部拡大へ
公益社団法人日本通信販売協会(JADMA)は22日、都内で記者会見を開き、小規模通販事業者向けのクラブ組織「ジャドマ倶楽部」を拡大させる方針を打ち出した。
同日開催した定時総会では、29年度の事業報告と30年度の事業計画の承認を行った。会長はオルビス(株)の阿部嘉文氏が続投する。
再任の阿部会長「JADMAの役割、公益社団法人の存在意義を改めて明確に」
阿部会長の続投については「極めて適任であるとの判断から」(万場徹専務理事)としている。阿部会長は「公益社団法人になって7年、団体の発足からは35年が経過した。この30年で通販業界は大きく変わった。JADMAの役割、そして公益社団法人であることの存在意義を改めて明確にするべき時が来ている。消費者の信頼を勝ち取り、通販業界全体の価値向上に努めていきたい」とコメントした。
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30年度の事業については、「消費者向けの活動」「事業者向けの活動」を計画。消費者向けの活動では、「消費者相談業務」「地方自治体への講師派遣」「大学への寄付講座提供」などを行っていく。事業者向けの活動では、「事業者相談支援」「講座、セミナー、育成事業」「調査・資料収集事業」「情報収集・研究事業」「広告表現チェック」を行う。
「ジャドマ倶楽部から正会員にステップアップしてほしい」
ジャドマ倶楽部は年商2億円未満の通販事業者向けのクラブ組織。月会費1万円(税別)でJADMAのイベントに参加できたり、法律関連の相談ができる制度。協会の正会員ではないため、JADMAマークの使用や委員会などへの参加はできない。
現時点の参加者数は「1桁」(万場理事)だという。「ジャドマ倶楽部は、会費などの負担が大きいが、JADMAのサポートは受けたいといったニーズに応えるもの。地方の活性化につながることも期待して、多くの通販事業者に利用してもらいたい」とした。参加企業の目標数などについては「多ければ多いほど良い。ジャドマ倶楽部を利用して事業を拡大してもらい、ゆくゆくはJADMAの正会員になってもらえれば」(同)と呼びかけている。