（株）メルカリは１１日、今月１９日に東証マザーズ市場へ新規上場する株式の売出価格を仮条件の上限にあたる１株３０００円にすると発表した。

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ＩＰＯに伴う資金吸収額は最大で１３００億円強に

　同社では、価格決定について、仮条件（１株につき２７００円～３０００円）に基づき、事前に投資家のニーズを調べる「ブックビルディング方針」を採用。申告された総需要件数が多数あり、需要の相当数が仮条件の上限だったことなどから、現在の株式市場の状況、最近の新規上場株の株式市場での市場評価、上場日までの期間における価格変動リスクなどを総合的に勘案し、１株につき３０００円に決定した。

　さらにブックビルディングの状況から、募集株式数については、国内募集２１１万１０００株、海外募集１６０４万８５００株、売出株式数については、引受人の買取引受による国内売出し１４６４万８２００株、海外売出し７９０万６６００株とした。新規株式公開（ＩＰＯ）に伴う国内外の市場からの資金吸収額は、最大で１３００億円強となり、１８年のＩＰＯとしては最大規模となる。

　他にも、売出し予定数量を超える投資家からの需要があった場合の措置となる、オーバーアロットメントによる売出株式数を２８４万５００株とした。売出株の一部については、メルカリ従業員持株会への販売を予定しており、親引けする株券等の数は２１万９５００株（６億５８５０万円）となる見込み。