2016.03.02 コラム
競争激化のフリマアプリ市場、「LINE MALL」が5月に終了
LINE(株)は2月29日、CtoCフリマアプリ「LINE MALL」を5月31日で終了すると発表した。利用率3位の「LINE MALL」が撤退したことで、シェアトップの「メルカリ」が市場を独占する傾向が加速しそうだ。
「LINE MALL」は「誰でもかんたんに商品を売ったり買ったりできる無料アプリ」として、2013年12月にプレオープンした。出品の手軽さ、安全安心な取引を売りに利用者を拡大させ、昨年はヤマト運輸の「ネコポス」「宅急便コンパクト」との連携のほか、リニューアルを繰り返し、利便性を向上させる取り組みを実施していた。直近では2月1日に最新アップデートを実施し、機能の追加・改善を図っていた。
フリマアプリ市場では、2014年に楽天がフリマアプリ「ラクマ」を開始。昨年はカカクコムが「フリマノ」、スタートトゥデイが「ZOZOフリマ」、ジオシスが「Qoo10フリマ」を開始するなど、競争が激化していた。昨年の1月にはGMOペパボが「kiteco」を終了し、11月にはクルーズが「Dealing」を事業譲渡するなど、市場から撤退する会社も出ていた。
ジャストシステムが昨年の10月に発表したアンケートによると、フリマアプリの利用率は「メルカリ」が88.6%と圧倒的なトップで、2位は30%で「Fril」、「LINE MALL」は18.9%で3位だった。「メルカリ」との利用率の差は埋められず、事業を撤退する運びとなった。
「LINE MALL」は3月14日の14時に新規取引・新規会員登録・商品の検索・閲覧などのサービスを停止。5月31日には新規ダウンロードも停止し、サービスのサポートを終了する。
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