2026.01.21 行政情報
栄養機能食品検討会、ビタミン・ミネラル等の機能文言の改正案まとまる
栄養機能食品制度の改正に向けて、消費者庁は1月21日、「栄養機能食品に関する検討会」(座長・佐々木敏氏)を開き、栄養素ごとに定めている機能文言の改正案を取りまとめた。制度改正は来年度を予定している。
「栄養機能食品に関する検討会」の冒頭(1月21日午後)
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ビタミンKの議論が難航
改正案は、最新の科学的知見と、消費者を対象とした調査結果を踏まえたもの。消費者にわかりにくい表現などは原案を修正し、この日の会合で改正案を提示した。
ビタミンCについては、原案の「腸管での鉄の吸収を助ける栄養素」から、「鉄の吸収を助ける栄養素」へ修正。ビタミンDは、原案の「腸管でのカルシウムやリンの吸収を助ける栄養素」のリンなどの文言を削除し、「カルシウムの吸収を助ける栄養素」に見直した。参考人の女子栄養大学栄養学部・上西一弘教授は、「リンはもともと吸収率が高い栄養素なので、わざわざ『助ける』と言う必要はない」と助言した。
ビタミンKは、原案の「血液凝固を正常に保つのを助ける栄養素」から、「血液凝固を助ける栄養素」に修正する案が示されたが、議論は難航した。健康食品業界代表の委員は、「調節する機能もあるため、『正常な血液凝固…』にしてほしい」と要望した。一方、学識経験者の委員は、「そもそもビタミンKの不足により、血液凝固が阻害されるケースはほとんどない」と指摘。意見は分かれたものの、最終的には業界側が求めた「正常な血液凝固を助ける栄養素」で合意した。
亜鉛の「たんぱく質や核酸の代謝を助ける」を削除
亜鉛については、原案で「たんぱく質や核酸の代謝を助ける栄養素」としていたが、この文言自体を削除することが決まった。亜鉛には、「皮膚や粘膜の健康維持を助ける」という機能文言も用意されていて、その機能は「たんぱく質や核酸の代謝を助ける」ことにより生じるため、作用の途中の機能文言は削除することとした。
また、ビタミンCとビタミンEは、原案の「抗酸化作用により、細胞を酸化障害から保護するのを助ける栄養素」から、「抗酸化作用により細胞を保護するのを助ける栄養素」に修正する。
(木村 祐作)
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