2024.01.31 行政情報
「包装前面栄養表示」は任意表示に、対象は熱量・食塩相当量など基本5項目の方向…消費者庁の検討会
栄養成分表示を加工食品の容器包装の前面に記載する「包装前面栄養表示」を導入するため、消費者庁は1月31日、第2回「分かりやすい栄養成分表示の取組に関する検討会」を開き、表示対象を熱量・たんぱく質・脂質・炭水化物・食塩相当量の基本5項目とする方向で大筋まとまった。3月12日の次回会合で、報告書(案)を示し、中間取りまとめに入る。

第2回検討会の様子(1月31日午後)
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消費者の意識向上と企業イメージアップの可能性
消費者庁が一般消費者を対象に行ったグループインタビュー調査では、栄養成分表示を参考にしているグループ(20代~60代の5人)と、参考にしていないグループ(同5人)から話を聞いた。栄養成分表示がわかりにくい原因を聞いたところ、栄養成分表示を参考にしていないグループでは、「表示が不親切」「栄養素と数値の意味がわからない」といった意見が出た。わりやすい表示にするための改善案については、両グループともに「親切な情報提供」を挙げ、参考にしているグループでは「統一したロゴ・マークにする」など、参考にしていないグループでは「包装前面栄養表示で一目でわかりやすい表示」が挙がった。
表示を改善した場合に予想される変化については、両グループともに「購買行動は変化する」と予想したものの、「変わらない」という意見もあった。参考にしているグループでは、「包装前面栄養表示の導入による副次的効果がある(消費者の健康意識が高まる、取り組む企業のイメージがアップ)」という声も聞かれた。
表示方法は1日必要量に占める割合の方向に
検討作業のゴールについて消費者庁は、(1)包装前面栄養表示の対象とする成分は何か、(2)どのような手法で表示するか、(3)表示を義務化・推奨・任意のうち、どのレベルに位置づけるか――の3点を挙げた。
多数の委員が、包装前面表示の対象成分に、熱量・たんぱく質・脂質・炭水化物・食塩相当量の基本5項目が適切と主張。5項目は栄養成分表示で義務化されていること、消費者ニーズに沿っていること、既に実施している企業があることなどが理由に挙がった。
表示手法については、成人の1日あたり必要量に対する割合を表示する「イタリア方式」を支持する声が相次いだ。「そのうち食塩は強調してはどうか」という意見も聞かれた。
また、表示の位置づけについて、多数の委員が、企業の実行可能性の面などから、任意表示とすることが妥当と指摘。「栄養強調表示と区別するための施策も必要」といった課題も挙がった。
(木村 祐作)
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