2023.08.03 ECモール
「楽天モバイルが4兆円を家計に戻す」…楽天オプティミズム・三木谷氏講演
楽天グループ(株)の三木谷浩史社長は2日、同社が開催するリアルイベント「Rakuten Optimis2023」のオープニング講演で、ChatGPTを開発したOpenAIとの協業と、ウクライナとインフラ再構築に向けたOpenRANとデジタルサービス分野での協業、2つの協業に基本合意したと発表した。

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4人家族のデータ利用料を10年間で200万円削減
講演の冒頭で三木谷氏は、日本の国際競争力が1989年から92年にかけて1位だったが、現在は35位にまで落ちていることについて触れ、日本の企業に求められているのは、「大きなチャレンジ」だと話した。楽天モバイルについては「何でやったのか、やめといた方が良かったじゃない?みたいな話もあるかと思いますけれども、大きなリスクを背負い大きな挑戦をしている」とした。また、「楽天モバイルが業界に参入し、競争を引き起こした。やっぱり家庭を豊かにしないといけない。例えば4人家族であれば、データを使い放題にすると年間40万円弱かかる。それを楽天モバイルは14万3000円にできる。10年間で200万円以上節約できる。物価指数が1.4%下がり、4兆円が家計に戻ってくる」と、楽天モバイルが携帯電話市場に参入したことで社会経済に与えた効果を強調した。携帯電話の料金が安く提供できる理由については「みなさんが『オーラン』と呼ぶ『オープンRAN』ですが、これを本当の意味で実現したのは、今のところ世界で楽天モバイルだけ。すべてのネットワーク管理をAIが行っている。よってコストは他社さんに比べて80%削減できる」と語った。
また、日本だけでなく、ドイツでも楽天の技術を使った携帯キャリアが9月末にスタートし、中東、アフリカでも楽天の技術を使用したネットワークが立ち上がろうとしているという。
ウクライナとの協業は「人類に貢献する大きなプロジェクト」
ウクライナとのインフラ再構築に向けた協業については、「残念ながらウクライナでは、大きな戦災がある。特に道路を中心に(インフラが)ほぼ全滅している。そこに新しいネットワークを作る。人類に貢献する大きなプロジェクトを行う」と話した。講演には、サプライズゲストとして25年来の友人というOpenAIのサム・アルトマンCEOがオンラインで参加。最新AI技術によるサービス開発の協業で基本合意したことを発表した。
OpenAIとの協業で楽天は1億以上の楽天ID・70以上のサービスで得たビッグデータをOpenAIに提供。三木谷氏は「(AIの活用で)楽天グループ本体としては、マーケティング効率を20%、オペレーション効率を20%アップする。そして何よりも大切なことは、このAIの力を使って皆さんをエンパワーメントする」とした。「ユーザー、小さな会社、大きな会社、あるいは国、地方公共団体をエンパワーメントし、『国全体の効率を20%上げる』という大まかな目標を設定し、臨んでいきたい」と話し、楽天グループだけでなく、日本の社会全体を巻き込む大きな構想であることを明らかにした。
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