2023.02.14 通販会社
千趣会期末決算、システムトラブルなどで109億円の赤字に
(株)千趣会が13日発表した2022年12月期(22年1月~12月)連結決算は、売上高が589億2700万円(前期は731億4900万円)、営業損失が81億700万円(前期は3億4900万円の営業利益)、純損失は109億5200百万円(前期は3億800万円の純利益)となった。

ベルメゾンの売上が前期を大幅に下回る
基幹システムのリプレイス(22年1月)に関するトラブルによる受注減少や、運営を取りやめたブライダル事業の除外などで売上高は大きく減少。この影響とともに、在庫削減に向けたバーゲン販売の増加やシステムトラブル対応費用の増加などで営業損失を計上した。
なお、基幹システムは通信販売事業の成長に合わせて巨大化・複雑化し、さまざまな変化への対応が困難になっていた一方、同事業が転換期にあり、事業の変革を進める上でシステムの柔軟性は不可欠な要素となっていた。このため、基幹システムをベーシックでシンプルなものに刷新することとし、業務プロセスの改革も並行して準備を進め、リプレイスを実行した。
現在、システムは安定稼働しており、柔軟性のある新たなシステムを起点に BPRを実行し、顧客の信頼回復に努めるとともに黒字転換をめざしている。
カタログとインターネットを中心とする通信販売事業の売上高は526億4500万円(前期は643億2500万円)、営業損失は83億7300万円(前期は8億9400万円の営業利益)。中核事業のベルメゾンの売上高が前期を大きく下回り、減収減益となった。
リプレイスを実行した基幹システムに関連するトラブルの発生で、通常の営業活動を縮小。平常稼働したのち、営業活動を拡大するとともに新たなリカバリー施策を実施したが、前期水準までの会員規模の回復には至らず、季節商材の需要減少も重なった。
今期は黒字転換を目指す
法人向けの商品・サービスを提供する法人事業の売上高は42億9200万円(前期は47億3200万円)、営業利益は4800万円(前期は3億200万円の営業利益)となった。企業の株主優待などに関連したノベルティの利用は好調に推移したものの、物流やコールセンター業務の代行サービスの利用が想定より伸びず、減収減益となった。
保険事業の売上高は5億1200万円(前期は4億2000万円)、営業利益は2億8100万円(前期は1億8900万円の営業利益)。子育て支援事業、化粧品製造販売事業などの「その他」の事業は、売上高が14億7700万円(前期は19億3800万円)、営業損失は6400万円(前期は700万円の営業利益)となった。
23年12月期の通期業績予想は、売上高が662億円(前期比12.3%増)、営業利益が5億円、純利益は1億5000万円をそれぞれ見込んだ。23年度は中期経営計画の3年目。通信販売事業を中核とした独自の共創モデルを構築するために変革を続け、最終年度の25年度に売上高900億円、営業利益40億円、ROE8%以上をめざす。
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