2023.01.31 調査・統計
ECサイトでの後払い利用、60代以上は38.6%が経験
(株)ニッセンの子会社で、後払い決済事業を展開する(株)SCORE(スコア)と、(株)デジタルガレージの子会社で、決済事業を手がける(株)DGフィナンシャルテクノロジーが30日発表した『中高年・シニア層のECサイトでの後払い利用動向調査』によると、「支払い時の安心感」を重視して選択する傾向がある一方、手数料に抵抗感を持つ様子がうかがえた。

利用した理由は「商品を確認してから支払いたい」が1位
調査は22年10月5日~9日。全国20代~90代の男女4401人に聞いた、それによると、後払いの利用経験は各年代で大きな差はなく、43.9%が利用経験者。60代以上は38.6%だったが、中高年・シニア層にも後払いが利用されていることが分かった。
後払いを利用した理由として「商品を確認してから支払いたいから」が全年代で1位。この傾向は年代が上がるほど顕著に現れ、60代以上では55%となっていた。また、50代以上ではクレジットカードのセキュリティを懸念する理由が2位になっており、中高年・シニア層ほど、ECサイトなど非対面取引での支払いに安心感を重視する傾向が見受けられる。
利用しない理由は「他の支払い方法を利用している」が、各年代ともにトップ。クレジットカード保有率の高い50代、シニア層の回答は8割以上だったが、20代~30代は67.7%と低く、クレジットカードを持たない年代が後払いを選択するケースが多いことが分かる。
カテゴリートップ3は「ファッション」「化粧品・美容用品」「健康食品・サプリ」
後払いの利用意向は「1000円~1万円未満」の商品購入時に高く、年代による大きな差は見られなかった。後払いでの購入商品やサービスは、各年代ともに「ファッション」「化粧品・美容用品」「健康食品・サプリ」がトップ3を占めていた。
後払いの「許容できる手数料額」は、非利用層は90.6%が「手数料が発生するなら利用しない」と回答。利用層は「300円」を上限に許容する傾向が見られた。年代が上がるほど割合は低下し、購入金額以外のコストが発生することに抵抗感を覚える様子がうかがえた。
ECサイトでよく利用する支払い方法のトップ3は、全年代で「クレジットカード」「ID決済」「後払い」。中高年・シニア層はクレジットカードの利用比率が高いが、後払いも各年代で16%~21%の割合で利用されており、主要な支払い方法として定着していた。また、PayPayや楽天ペイなどのID決済が2位となり、実店舗でのQRコード決済の普及やPay事業者のプロモーションによる利用者の増加に伴い、使い慣れた方法として利用していると考えられる。
「BNPL(Buy Now Pay Later)」という呼称と意味については78.1%が「知らない」と回答。また、知っていても「他の支払い方法での支払いに慣れている」「支払いを先延ばしするのが嫌」などの理由から、利用してみたいという回答者は32.5%に留まっていた。BNPLが新たな支払い方法として定着するのは、もう少し時間を要するかも知れない。
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