2023.01.19 調査・統計
23年機能性化粧品市場、2.7%増の2兆4026億円と予測…外出増で
総合マーケティングビジネスの(株)富士経済が18日発表した『機能性化粧品の国内市場調査』によると、2023年は外出機会の増加で「美白ケア」の意識が向上。コロナ禍で苦戦した「ベースメイク」が回復に向かうことから、前年比2.7%増の2兆4026億円を見込んだ。

「機能性化粧品」市場は20年にコロナ禍で減少したが21年以降は増加に
調査は22年8月~11月。薬機法で定める化粧品の効能の範囲と、広く認知されているモイスチャー、ホワイトニング、アンチエイジング、敏感肌、アクネ対応などの機能を訴求する化粧品を「機能性化粧品」と定義した。国内市場はコロナ禍の影響による外出自粛やインバウンド需要の消失で、20年に大きく縮小したが、その後は回復に向かっている。
21年はマスク生活の長期化によって、毛穴目立ちや角質の蓄積をケアするニーズが高まり、皮脂・毛穴ケア(モイスチャーに含む)のスキンケアや、モイスチャー機能を持つリップクリーム、コロナ禍の「おうち美容」としてヘアケアのスペシャルアイテムなどの需要が増加し、市場は前年比3.3%増となった。
22年は猛暑日が多く、美白スキンケアの意識が向上
22年は、消費者の外出機会増加や、夏場は猛暑日が多くなったことで、美白スキンケアに対する意識が高まったほか、サンスクリーンの需要が増加した。また、商業施設の営業状況改善や店頭でのカウンセリング活動の制限緩和などの好材料もあり、市場は前年比2.5%増の2兆3391億円を見込んだ。
ホワイトニング(スキンケア)については、22年は前年よりもさらに外出機会が増加し、年間を通して美白ケアを求める消費者が増加した。また、ホワイトニング機能に加え、アンチエイジングや肌荒れなど、複合的な肌悩みに対応することを訴求した商品が増加しており、市場は前年比3.1%増の2855億円が見込まれる。23年も高機能化が進むことで市場拡大が予想され、同3.2%増となる2947億円を予測した。
モイスチャーはライトメイク層の需要獲得に期待
モイスチャー(ベースメイク)は、22年見込みが前年比3.8%増の1398億円、23年は同6.4増の1487億円が見込まれる。22年はマスク着用を前提とした商品のラインアップが増加。メイクアップベースやファンデーション、マスク着用時に自然な立体感を出せるハイライトなどの需要が増加した。マスク着用が不要となった際はベースメイク市場の回復とともに、モイスチャー市場も拡大していくとみられ、今後はライトメイク層の需要獲得が期待されている
ダメージケア(ヘアケア)は、22年見込みが前年比6.3%増の1280億円、23年度は同5.5%増の1350億円を予測。22年はスペシャルケアアイテムが引き続き好調なことに加え、ダブルカラーやインナーカラーといったヘアカラーのトレンドを受けて、カラーケアを訴求した商品の投入が活発だった。メーカーは今後も配合成分や補修メカニズムで差別化しやすいダメージケア機能へ注力していくとみられ、市場の活性化が期待される。
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