2022.01.24 調査・統計
卸販売の6割がECを利用、そのうち半数が「売上増加」を実感
(株)ラクーンコマースが運営する卸・仕入れサイト「スーパーデリバリー」がこのほど発表した『物販系中小メーカーの卸・仕入れDX実態調査』の結果によると、卸販売では6割がECを利用し、うち半数が「売上増加」を実感していた。コロナ禍をきっかけにデジタル施策強化の流れは急で、最多施策は「ウェブ商談」だった。

卸販売でEC利用率1位は「家具」で89%
調査は2021年11月15日~19日。「スーパーデリバリー」に関わりが深い食料・飲料・酒類・衣類・繊維製品・石けん・合成洗剤・医薬品・化粧品・日用品・AV・家電・電気機械機器など、従業員規模300人以下の物販系中小メーカーの勤務者514人に聞いた。
それによると、物販系卸販売でのEC利用率は57%で、多かった商材は「家具」(89%)、「什器・資材」(63%)、「衣服・繊維製品」(62%)。うち、利用拡大意向があるのは32%で、特に高い業界は「日用品・生活雑貨」だった。
44%がコロナ禍でEC活用を強化していた。EC利用で感じる成果では、50%が「売上が増えた」。次いで29%が「新規取引先が増えた」、21%が「業務が効率化した」。また、コロナ禍で69%がデジタル施策の取り組みを始めていた。最も多い施策は「ウェブ商談」(43%)、次いで「SNS運用」(23%)、「展示会のオンライン化」(21%)だった。
EC利用で感じる課題は「EC・ITに精通した社内人材の不足」
一方、EC利用で感じる課題は、38%が「EC・IT(デジタル)に精通した社内人材の不足」を挙げていた。ECの販売形式で「自社サイト」よりも、「モール型サイトに出品・出店している」ほうが、人材不足を課題と感じる割合が高めの傾向にあった。
また、海外への卸販売に取り組んでいるのは49%。「商社代理店経由で輸出」(24%)、「日本国内での展示会に出展」(19%)、「海外現地での展示会に出展」(14%)となり、「越境ECを利用している」は5%に留まっていた。
調査結果を受けて同社は、卸販売におけるEC利用の継続・拡大は今後も進むと推察される。国内だけでなく、海外への卸販売でもECを活用することができるか、またそれに伴う人材の確保や育成が、ウィズコロナ・アフターコロナにおける物販系中小企業・メーカーの販売戦略の鍵となるとみている。
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