2021.11.16 調査・統計
20年国内ホームファッション小売市場規模、微増の3兆3475億円
(株)矢野経済研究所が15日発表した『ホームファッション小売市場に関する調査『に結果によると、2021年の市場規模は前年比0.3%増の3兆3570億円と増加を予測した。コロナ禍による巣ごもり消費が引き続き市場をけん引し、オンライン相談や接客によりEC販売につなげるなど、コロナ禍のデメリットを克服しつつある。

デスクやチェアなど仕事を快適にする「ホームファニチュア」が市場をけん引
調査期間は8月~10月。「ベッドリネン・寝具」「タオル製品」「ナイトウェア・ホームウェア」「ホームファニチュア」「インテリアファブリ ックス」「ホームライティング」「キッチン・テーブルウェア」の7分野を対象とし、関連企業(メーカー・卸売業・小売業)にアンケートした。
それによると、コロナ禍を含む20年の国内ホームファッション小売市場規模は、同じく前年比0.3%増となる3兆3475億円と推計。テレワーク・在宅勤務の増加により、仕事を快適にするためのデスクやチェア、ソファなどの「ホームファニチュア」が市場をけん引した。
多くのアイテムは店頭の営業機会の減少で苦境に
その他、「キッチン・テーブルウェア」のうちのキッチンツールは、外出自粛により料理をする機会が増えたことで好調な売れ行きを示した。市場全体では微増で推移したが、コロナ禍の巣ごもり消費によって一部の特定商品が好調となった一方で、多くのアイテムは店頭の営業機会の減少などで厳しい市況となった。
販売チャネル別では百貨店が苦戦し、補完する形となったECチャネルが好調となった。実店舗が販売の中心だった大手小売チェーンなども、着々と準備を進めてきたオムニチャネルおよびデジタル対応が、コロナ禍で大きく進捗した。EC専業企業も若い世代の顧客を獲得するなど、コロナ禍という特例的な市場環境が市場に大きな変化をもたらした。
ホームファッション関連企業は「衣」「食」の領域に取扱商品を拡大
21年の国内ホームファッション小売市場規模は、前年比0.3%増の3兆3570億円を見込んだ。市場では、寝装寝具やタオルを中心として抗ウイルスなどの新型コロナウイルス感染対策商品が数多く商品展開されており、オンライン相談・接客という新しいスタイルでの対応も積極的に導入され、対面販売が難しいコロナ禍のデメリットを克服しつつある。
在宅時間が長くなり、家の中のレイアウトや料理道具を見直す機会が増えたこと、リモートワークの導入も進んだことなどで、ホームファッション関連用品が例年以上に好調な企業も少なくない。当面、ウィズコロナ生活が続くなら、需要増加も長期化するものと考えられる。
近年のホームファッション関連企業は、「住」の延長線上として、「衣」「食」の一部の領域を取り込んだ住関連ライフスタイル領域にまで、商品の取扱範囲を広げる傾向が強まっている。家電なども含めた「住」にまつわるものすべてをワンストップで提供しようという動きも積極化しており、今後もますます目が離せないマーケッ トとなっている。
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