2021.10.22 調査・統計
21年サブスク市場、13.8%増の9965億円…コロナ禍がビジネスチャンスに
(一社)日本サブスクリプションビジネス振興会は21日、1兆円規模の躍進が見込まれるサブスクビジネスや潮流をまとめ、発表した。新たなライフスタイルの確立で領域は広がり、複数の企業の商品をパッケージにした「サブスク×サブスク」と呼ばれる新形態モデルの台頭も。現在、「日本サブスクリプションビジネス大賞2021」へのエントリーを募集している。

サブスク市場に多様性を伴った新サービスが台頭
2019年1月に発足した振興会は10月現在、約100社の企業が会員登録している。登録会員社の企業規模は、大手から中小、スタートアップまで。業種も、服飾や化粧品、食品をはじめとした小売業やサービス業にIT業など多岐に渡っている。
振興会によると、21年度のサブスクビジネスの市場は前年度比13.8%増の9965億円を見込んでいる。22年度は1兆円を超え、その後も拡大を予測している。市場拡大に伴い、サブスクビジネスが世に出てきた当初に多かった、美容製品やサプリメントといったビジネスモデルだけでなく、多様性を伴ったサービスが目立つようになったという。
複数企業の商品をパッケージにした「サブスク×サブスク」のモデルも登場
「鋳物×肉問屋」で毎月29日(肉の日)に、お肉と鋳物のフライパンが届く――といった例だ。1つの企業の商品が届くわけではなく、複数の企業が1つのパッケージにした商品が届く「サブスク×サブスク」と呼ばれるモデルが登場。単体でのサービスから、より顧客ニーズを満たすために、顧客接点のある商品同士によるコラボで新たな価値を生み出している。
また東急電鉄、小田急電鉄による「駅前サブスク」と呼ぶ鉄道インフラ企業の取り組みも目立った。特に「しぶそば定期券」は、利用者がダウンロードしたスマホアプリ上でプランを購入し、店舗でアプリ画面を見せるだけで1日1杯、かけそばやもりそばが食べられるサービスだ。キャッチコピーは「定額制そば、始まる」。渋谷駅の再開発と併せて、話題になった。
コロナ禍のライフスタイルがサブスクのビジネスチャンスに
コロナ禍の影響で、おこもりや地方でのリモートワーク、移住といった新たなライフスタイル、新たな常識がサブスクビジネスに大きなチャンスをもたらした。地方移住のハードルを下げた「電脳Fit住宅」や、自然が豊かな場所にセカンドハウスを持つ「SANU 2nd Home」などは、ライフスタイルが激変したいまだからこそのビジネスだという。
振興会は、その年に最も活躍したサブスクサービスを表彰する「日本サブスクリプションビジネス大賞2021」を12月8日、東京都内で開催する。サブスクサービスを運営する企業がエントリーし、審査を経てグランプリを決める催しで、11月8日まで応募を受け付けている。
■『日本サブスクリプションビジネス大賞2021 エントリーサイト』
https://subscription-japan.com/award/
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