2021.07.19 調査・統計
中国EC商戦「618セール」、口コミ確認と購入でECサイトを使い分けの傾向
中国・東南アジア市場向けにEC店舗運営支援を手がける(株)unbotはこのほど、好評だった中国のEC商戦「618セール」について実施したグループ従業員への消費者調査を公表した。大きく伸びた口コミを調べるサイトと、買い物をするサイトを使い分けていることが分かったほか、販売額にも直結するライブコマースが盛り上げりを見せていた。

越境ECの利用率は「天猫国際」が圧倒
「618セール」は、中国EC「京東(JD.com)」の設立記念日の6月18日にちなんだ恒例の商戦で、中国では毎年11月11日の「W11(独身の日)」に並ぶ存在となっている。アリババ・Tmallをはじめ、JD.comや中国版TikTok・抖音、快手など多くのプラットフォームが参戦した。
調査には女性74人、男性22人の計96人が回答。1990年代生まれが全体の9割近くを占めた。うち、買い物をしたのは91人。利用サイト(複数回答)は、「タオバオ」(76人)、「天猫(T-mall)」(67人)、「JD.com」(50人)、「Pinduoduo」(11人)、「RED(小紅書)」(1人)。越境ECサイトを利用(同)したのは44人。「天猫国際(T-mall Global)」(43人)、「JD.com Global」(6人)などだった。
化粧品・ファッション・日用品関連商品が人気に
買った商品(同)は、「化粧品類(フェイスマスク、基礎化粧品、コスメ、香水など)」が58人、「ファッション関連用品(衣服、カバン、アクセサリーなど)」が53人、「日常消耗品」が51人、「食品類(サプリメントを含む)」が34人、「ペット用品」が21人、「電子機器(スマートフォン、パソコン、カメラ、イヤホンなど)」が20人など。日本ブランドの商品を購入したのは40人だった。
購入に費やした消費金額は、「約1万7000~5万1000円」が29人、「~約8500円」が22人、「約8500~1万7000円」が16人、「約5万1000~8万5000円」が15人などとなっていた。(1人民元=17.16円で換算)
「口コミ」でも最も参考にしているのは「親戚は友人」
販売競争で鍵を握るといわれる「口コミ」について。最も参考にしているのは、「親戚や友人」が34人、「KOL(Key Opinion Leader)の投稿」が25人、「ブランドの広告」が20人、「ネット上の匿名レビュー」が12人。また、最も活用しているサイトは、「RED」が41人、「Weibo」が23人、「bilibili」が14人、「Douyin(Tik Tok)」が8人などとなっていた。
Unbotによると、「RED」に関しては、EC利用率が1%だったが、口コミを参考にしているサイトランキングでは1位の支持率だったことから、大きく伸びた口コミを調べるサイトと、買い物をするサイトを使い分けていることが分かったほか、販売額にも直結する「ライブコマース」が熱く盛り上がっていた。
企業の販促戦略では、ブランド店舗ページからの購買を狙うだけでなく、影響力があるKOLのライブ配信を通じて商品の魅力を訴求し、購買意欲をかき立てる戦略がポピュラーで、タオバオのライブコマースによる販売額は、開始後、約1時間半で約341億円を突破した。「イベント期間の長期化や複雑なクーポンの利用方法により疲弊した」といった声もあったが、多くの人が「618セール」を活用していたことが分かったとしている。
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