2021.07.02 通販会社
セブン&アイ、中計で「ラストワンマイルDXプラットフォーム」構想
(株)セブン&アイホールディングスは1日、2025年度を最終年度とする5か年の中期経営計画を発表した。主力のコンビニ事業では米国を中心とした海外事業を成長の柱と位置付け、国内ではネットコンビニに対応する店舗を拡大。さらに、グループ重点戦略の1つとして、新しい物流のプラットフォームを構築したラストワンマイル戦略への挑戦を打ち出した。

攻めのDXで「ラストワンマイルDXプラットフォーム」構築
セブン&アイグループは、国内に2万2500店舗を展開し、1日に2500万人の利用者がある。コロナ禍に際し、またそのあとも、ユーザーの価値観や行動の変化に合わせた新しい商品やサービスを提供し、ユーザーの豊かな生活体験の実現をめざすとしている。
そこで加速させるのが、グループにおけるDXの推進。「攻めのDX」として新たな顧客価値創造をテーマに、AIと内製化によって推し進める施策を策定。その1つが「ラストワンマイルDXプラットフォーム」だ。
車両・ドライバー、ルート、配送料、受取場所を最適化へ
ラストワンマイルDXの要素は2つ。1つは受取場所やドライバー、車両などの「配送リソース」。もう1つは車両・ドライバー、ルート、配送料、受取場所の4つを最適化する「AI配送コントロール」だ。最終的には、ECプラットフォームと連動するラストワンマイルDXプラットフォームと配送リソースを組み合わせて4つの最適化を実現し、商品を届けることをめざす。
ネットコンビニは21年度中に1000店舗、22年度には7500店舗へ拡大し、最終的には2万店舗超えをめざしている。さらに「DX・金融戦略」として、「7iD」を通じ、顧客接点をさらに広げることでLTVの向上を図る。新たな決済体験の提供や、グループポイント戦略の強化などで、7iDの会員数は25年度までに5000万人をめざす。
海外コンビニ事業を「新たな『成長領域』への挑戦」に掲げる
「次の『便利』の扉を開く」とした国内コンビニ事業とともに、「新たな『成長領域』への挑戦」としたのが海外コンビニ事業。店舗数で米国3位の「Speed Way」の買収成立を受け、北米事業を成長のメインドライバーと位置付けた。買収で計1万3000店舗となった北米では、1万5000店に拡大。自主企画商品など国内のノウハウを提供して成長を加速させ、米国のコンビニ事業の営業利益は25年度には20年度比2.5倍の伸びを見込む。
また、北米以外での海外店舗数を、現在の3万9000店舗から5万店舗に拡大する計画も披瀝。店舗の数は世界最多だが、出店地域数は16に限られ、合併や買収などで、さらなるグローバル展開をにらんだ成長機会を見据えている。
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