2020.10.12 ECモール
主要旅行予約サイトで「GoToトラベル」に制限、上限金額3500円も
国の観光振興策「Go To トラベル」をめぐり、大手旅行予約サイトで割引上限額を引き下げる動きが続出している。10月から東京発着も対象になったことなどによる利用増で、各社への給付金が少なくなっていることが原因だが、消費者には分かりにくい事態だ。加藤勝信官房長官は12日、「事業の円滑な実施に関して、観光庁で対応を検討している」と述べた。観光庁では給付金の増額を検討、追加の割り当てを検討する動きが急になっている。
※編集部注記:10月13日15時時点で「じゃらん」や「Yahoo!トラベル」などでは上限金額を1万4000円に再変更などを実施した。観光庁の13日以降の対応による変更については別途記事を掲載予定。
dトラベル、Reluxは「販売終了」を告知
「Go To トラベル」キャンペーンは、旅行代金の35%相当(上限は1人1泊1万4000円)に加え、旅行代金の15%相当の現地で使える「地域共通クーポン」(同6000円)が付与される観光支援策だ。「半額割引」を続けている業者も多いが、コロナ禍のEC需要増で、旅行会社のカウンターで申し込むよりも、大手の宿泊予約サイトへの申し込みが増えていた。
大手の「Yahoo!トラベル」「一休.com」「じゃらん」は、最大1万4000円の割引上限額を同3500円に引き下げた。「楽天トラベル」は利用条件を変え、制限を設けた。また、「dトラベル」と「Relux」は、給付金金額の予算上限に達したことによる「販売終了」を発表。新たな予算がつき次第、販売を再開する意向を示している。
消化済み予算はわずか約735億円
キャンペーンの期間は来年1月31日宿泊分まで。予算枠は約1兆3500億円とされ。事業を開始した7月22日~9月15日までの間に割引支援額に充てたのは約735億円の予算消化にとどまっている。事業者や消費者に混乱を招きかねない事態を防ぐため、観光庁は各社への予算追加割り当てを含む対応を急いでいる。
それぞれのサイトで告知している動きをみると、「Yahoo!トラベル」は、10日0:00以降のGoToトラベルクーポンの予約割引額上金額を、一人1泊あたり「最大1万4000円」から「最大3500円割引」に変更している。「じゃらん」は同日2:00時以降、「一休.com」は、同日午前2:30以降の予約に対して、同様の措置を講じていた。
また、「楽天トラベル」は9日以降、35%OFFクーポンの利用条件を変更。1会員につき1枚(国内宿泊=1予約1部屋、国内ツアー=1予約)までという制限を設定。すでに、「dトラベル」と「Relux」は、給付金金額の予算上限に達したとして、一時販売終了を発表している。新たな予算がつき次第、販売を再開する意向を示しており、「dトラベル」はその時期を「2020年11月頃を予定」とも明示している。
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