2020.04.10 調査・統計
新型コロナでファッションにDXの大波?EC20%増・購買時間帯も変化
オンライン試着プラットフォームを提供するファッションビッグデータカンパニー(株)Virtusize(バーチャサイズ)は9日、国内大手ファッションEC事業者の300万件を超える購買データを分析し、「ファッションECへの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による影響」をまとめ、発表した。販売状況は堅調だが、オフラインとオンラインのバランスの変化が際立っている。
バーチャサイズが実態を調査
「いま、私たちができることは何か。業界の状況に光を当てることで、お客様を少しでも助けることができたら、それがいまできる最も重要なこと」。Virtusizeのデータサイエンスチームは、まとめにあたり、そう考えたという。調査期間は、多くの公立学校が閉鎖を決めた2月28日~3月23日と、同じ数の曜日を含む2019年3日1日~25日。
EC堅調、購入単価・注文回数が増加
オンラインファッションECの売り上げと注文額は堅調で、19年比で約20%増加。
国内ファッションEC市場の過去5年間の年間成長率が10~20%であることを考えると、この成長は高水準といえる。注文回数が増えているだけではなく、購入単価も上昇。一注文あたりの商品数についてはほとんど影響がない。
成長率自体の鈍化の可能性も?
しかし、COVID-19の影響で成長率が鈍化した可能性もあり、影響がなければ売り上げはより増加していたとの見方もでき、これからの数週間で、より明らかになるとしている。
購買行動の週末集中が顕著に
購買は、週末に一層集中する傾向はさらに顕著になっていた。土・日の合計売上割合は全体の37%。週末に外で買い物をするよりも、屋内に滞在する人が増えた結果という可能性も考えられ、消費者へのアプローチは週末に行った方がより効果的という見方もできる。
平日の購買ピーク時間2h前倒し
購買のピーク時間は、従来の午後9時よりも早い午後7時頃にシフトしている。従来は、仕事先や外出先から帰宅した後の時間と思われる午後9時頃から増加し始めていたが、いまは午後7時ごろからで、購買自体が早い時間帯に移っている傾向が明らかになった。
外出や外食機会が少なく、早い時間に帰宅する人が多いことが原因である可能性があり、社会活動と距離をとる動きが広がるにつれて、この傾向は少なくとも一定期間、継続すると考えられる。購買時間帯に合わせた販売促進施策の調整も必要がありそうだとしている。
オンライン/オフラインのバランスに劇的な変化?
同社によると、一連の結果は、オフラインチャネルでの売り上げが劇的に減少したことを示している。COVID-19の影響で、2つのチャネル間のバランスに大きな変化が生じた。ファッション全体のオンライン販売のシェアは、昨年が11~12%程度と推定されるが、現在は20%以上となっている。
オフラインとオンラインチャネルでの販売の変化が、どの程度続くかを結論付けるのは時期尚早だが、欧州や米国などの成熟した消費市場では、オンライン購買への移行はさらに進んでおり、COVID-19の影響が広がる以前でも、20%を超えているという。
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