2020.04.06 通販会社
アダストリア最終決算、営業利益は約80%増の128億円…EC比率は20%増
ファッションブランドを手がける(株)アダストリアがこのほど発表した2020年2月期(19年3月~20年2月)連結決算は、売上高が前期比0.1%減の2223億7600万円、営業利益が同79.2%増の128億8500万円、純利益は同63.6%増の63億6300万円となった。
国内EC好調、約1カ月のサイト休止も再開後は安定
WEB事業に関しては、国内EC売上高が436億円となり、前期比7.6%増。国内売上高に占める比率は20.5%で、うち9.8%が自社ECサイト「ドットエスティ」による売上だった。「ドットエスティ」の会員数は1030万人。前期末比160万人増と引き続き増加しており、国内約1300の実店舗網とWEBをつなぐ顧客基盤は、同社グループの貴重な資産になっているとした。
「ドットエスティ」は、キャパシティの拡大とサービス拡充をめざしたシステム更改に際した不具合で、昨年8月8日から9月12日まで休止したが、再開後は安定的に稼働。オムニチャネルサービスのローンチは延期しているが、今後も自社ECを強化し、顧客体験の充実を図る方針は継続するとしている。
「ローリー ズファーム」など、基幹ブランドが回復
国内売上高については、秋冬に一部天候不順の影響はあったものの、「グローバルワーク」「ローリー ズファーム」など、前期に苦戦した基幹ブランドの回復がみられた。「ニコアンド」や「ベイフロー」など、その他のブランドや、国内子会社の(株)エレメントルールと(株)BUZZWITも堅調に推移。その結果、前期比1.1%の増収となった。
一方、海外売上高は、円ベースの売上高は、同16.8%減となる127億円、営業損失として同9億円(前年は24億2800万円の営業損失)を計上。米国では、卸事業の業績回復によって売上高が堅調に推移して黒字に転換。台湾でも、グローバルワーク・ニコアンドが好調だったことなどで増収増益となった。反面、香港と中国では、不採算店舗の閉鎖およびブランド複合業態店舗「コレクトポイント」の退店を進めた結果、減収となったが、赤字は縮小した。
値引き販売の抑制で営業利益率が増加
収益面では、「適時・適価・適量」での商品提供の徹底により、値引き販売を抑制する運営を安定的に行った結果、売上総利益率は55.5%(前年比1.6ポイント増)となった。販管費率は49.7%(同1.0ポイント減)となり、営業利益率は5.8%(同2.6ポイント増)。また、特別損失として、システム開発計画の変更によって今後の利用が見込めなくなったソフトウェアの減損損失などで15億1100万円を計上した。
店舗展開は、55店舗の出店(うち、海外9店舗)、90店舗の退店(うち、海外17店舗)で、会計年度末における店舗数は、1392店舗(うち、海外77店舗)となった。
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