2020.03.04 通販支援
無人宅配ロボ『デリロ』が実用化に向けた事業パートナーを募集
(株)ZMPはこのほど、自社で開発した自動運転の無人宅配ロボ『DeliRo(デリロ)』を、オフィスビルやマンション、レジャー施設などでの実用化に向け、2020年秋の発売をめざして事業パートナーを募集すると発表した。
慶大キャンパンスで無人配送サービスの実証実験に成功
同社によると、『デリロ』は、笑顔やウィンクなどの豊かな表情と、挨拶やお願いといった、声によるコミュニケーションをとりながら自動走行する無人配達ロボットだ。複数のセンサーとカメラで人や車の動き、信号機を認識し、安全で確実な無人デリバリーを実現。スマホのアプリで、注文から配達通知、ボックスの開錠などができる仕組みも用意している。
同社は19年1月に慶応大湘南藤沢キャンパスで、同大と(株)ローソンの協力を得て、コンビニ商品の無人配送のサービス実証実験を実施した。実験参加者は、スマホからローソンの弁当や飲み物などを注文。キャンパス内に設置した仮設店舗から8か所の指定配達拠点まで『デリロ』が届けた。
韓国でフードデリバリーの配達に成功
また、同年4月には韓国のフードデリバリーサービス企業と、多数の住民が生活する35棟のマンション群エリアを舞台に、一般の車両や住民らが行き交う環境下で実験。歩道や横断歩道、車いす通路などを通り、住民へのフードデリバリーテストを行った。いずれの実証実験も、フィージビリティ検証や将来的なサービス展開を見据えた有益な試みだったという。
さらに、昨年12月には、(株)竹中工務店、三菱電機(株)との協業としてエレベーターとの連携実証実験も実施。エレベーターの制御盤に改修を加えた上で『デリロ』と接続。エレベーターとの通信・制御を可能とした上で、地下から7階まで飲食物や書類を自動配送した。呼び出しや乗り込み、階移動など、一連の縦動線の流れや、バックや切り返しなどを含めた完全な自律移動を実現したという。
『デリロ』は、長さ96.2cm×幅66.4cm×高さ108.9cm。自己位置推定による自律移動、障害物回避などの「移動機能」とともに、「コミュニケーション」「スマホ連携」「」の機能を備える。また、レーザセンサーやカメラによる障害物認識と自動回避・停止、緊急停止スイッチなどの「安全機能」も特徴だ。速度は最大6km/h。1時間の充電で4~6時間稼働する。
配送の種類やサイズによって、1ボックス、4ボックス、8ボックスのタイプがあり、色もレッド、シルバー、イエロー、ブルーを用意し、さまざまな用途や環境へフィットするラインナップ。看板やサイン、アイコンとしてとして活用できるよう、ロゴのバリエーションもそろえている。
100台レベルの商用プログラムも
ZMPは、21年に100台レベルの実用化をめざすパートナー企業向けに、商用プログラムを発表している。積み重ねた走行実績と技術を応用することで、低速自動運転モビリティが新たな社会インフラサービスの一環となることをめざし、量産化に向けて取り組むとしている。
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