2020.02.09 通販会社
資生堂19年決算、純利益19%増…中国・米国で越境ECが好調
(株)資生堂が6日発表した2019年期(19年1~12月)連結決算は、売上高が前年比3.4%増の1兆1315億4700万円、営業利益が同5.1%増の1138億3100万円、純利益が19.8%増の735億6200万円となった。
営業利益・純利益が過去最高を記録
同期は、中長期戦略「VISION 2020」の第2フェーズである後半3カ年の2年目で、成長加速のための新戦略の実行に取り組んだ。成長をけん引するプレステージブランドやメイド・イン・ジャパンのコスメティクスブランドにマーケティング投資を集中するとともに、デジタルマーケティングやイノベーション創出への投資強化も進めた。加えて、課題であるサプライチェーンの基盤構築、米州・欧州の収益性向上に取り組んだ。
この結果、売上高、営業利益、純利益で過去最高を更新した。売上高は、戦略的に投資強化を続けているプレステージ領域が全体をけん引。営業利益は、マーケティングや研究開発、人材への投資を強化した一方、売上増に伴う差益増などによる。また、純利益は、営業利益の増加に加え、税金費用の減少などから計上した。
日本事業は増税後の消費マインドの低下で減収減益
日本事業は、強みであるスキンケア、ベースメイク、サンケアの「肌3分野」に引き続き注力した。ただ、円高や中国の電子商取引法施行に伴うインバウンドバイヤー需要の減少、天候不順が影響。さらに、消費税増税前の駆け込み需要はあったものの、増税後の消費マインドの弱さの影響も受けた。この結果、売上高は同比0.6%減の4516億円。営業利益は、売上減に伴う差益減や投資強化などにより、同比0.3%減の911億円となった。
中国事業は、Eコマースにより、プレステージやコスメティクスの商品を積極展開。さらにデジタルを活用したマーケティングの展開、中国のネット通販大手との協業などで大きく成長。売上高は同比13.3%増の2162億円となり、営業利益は同19.2%増の292億円となった。
独身の日平均成長率は80%増
「独身の日(ダブルイレブン)」では、16年から19年の平均成長率が80%増となった。オンライン・オフラインともに成長し、EC売上は40%増、EC比率は30%超となった。
米州事業では、厳しい市場環境の中、「SHISEIDO」や「Dolce & Gabbana」の成長が続くとともに、収益性が低い不採算直営店の閉鎖など構造改革を進めた。その結果、売上高は同5.6%減の1243億円、利益面では前年に対し34億円縮小し、114億円となった。その中でも、Eコマースによる売上比率は着実に上昇、比率は20%に達しているのが特徴だ。
また、深刻度を増している「新型肺炎」に関し、緊急対応としてEコマースや越境ECを強化していることを明らかにした。
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