2019.10.28 ECモール
アスクルとセブン&アイ、ネットスーパー「IYフレッシュ」を終了
(株)セブン&アイ・ホールディングスとアスクル(株)が共同運営していた生鮮食料品のネットスーパー『IYフレッシュ』が、11月末でサービスを終了する。アスクルの日用品ECサイト「LOHACO」で25日に明らかになった。

イトーヨーカドーとLOHACOのコラボは約2年で終了
注文は11月28日23時、お届けは同30日22日をもって終了。今後の生鮮食品の購入については、イトーヨーカドーのネットスーパー「アイワイネット」や、ロハコで厳選した野菜、フルーツを届ける「Farmer's Maket」、ロハコ限定パン「LOHACO BREAD」などの利用を呼びかけている。
セブン&アイとLOHACOがコラボした都市型の生鮮EC「IYフレッシュ」としてオープンしたのは、2年前の2017年11月。セブン&アイが取りそろえた野菜や果物、加工食品など約5000種類の食料品を、「LOHACO」の物流網で配送するサービスだった。
対象地域は新宿区・文京区の2区から拡大せず
サービス開始時から現在までの対象地域は東京・新宿区と文京区。18年春をめどに東京西部や北部へ拡大し、18年中には東京23区内、20年秋ごろには首都圏へと広げる計画だったが、拡大の動きは結局、見られなかった。
セブン&アイとアスクルは、「IYフレッシュ」のオープンにあたり、両社のECサイト「オムニ7」と「LOHACO」で相互送客を行うことを決めていた。「オムニ7」は開始当初、2019年にオムニチャネル売上高1兆円を目標に掲げていたが、その後に事業方針を転換。ECを中心に不特定多数の顧客にアプローチする従来の戦略から、「顧客ごとにグループ各社の利用状況をつなげ、全チャネルを通じてサービスの質を追求していくこと」へと変更していた。
「ネットスーパー」は競争激化、Amazonや楽天も参入
米アマゾン・ドット・コムの日本法人が2017年年4月から、生鮮宅配「アマゾンフレッシュ」を開始したことをきっかけに激化は始まった。半年後に追いかけるようにオープンしたのが「IYフレッシュ」だった。
食品ECは成長市場も、ネットスーパーは苦戦
その後も、18年10月には楽天が西友(ウォルマート)とタッグを組んで「楽天西友ネットスーパー」を開始。国内企業の間では対抗手段としてネットとリアルを融合する動きが活発化し、大手スーパーのほか異業種も巻き込んだ、垣根を超えた提携が見られるようになった。
食品は生鮮食品や冷凍食品など品目ごとに違う温度帯での管理が必要になり、日用品などと比べ、管理や物流コストが跳ね上がる。消費期限切れなどの在庫ロスも発生するため、小売り各社が手がけるネット宅配事業は大半が苦しい運営を迫られているのも実情だ。
ただ、食品や飲料などのBtoC市場規模は順調に拡大。一方でEC化率は2%台と低水準のままで、成長の余地は大きい領域ともいわれている。
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