2019.04.30 通販支援
ヤマトHD期末決算、営業利益63%増…宅急便単価の上昇で
ヤマトホールディングス(株)が4月26日発表した2019年3月期連結決算は、売上高にあたる営業収益が前期比5.6%増の1兆6253億1500万円、営業利益が同63.5%増の583億4500万円、純利益が同40.9%増の256億8200万円となった。

人件費などで営業費用が638億円増加
デリバリー事業で、プライシングの適正化や集配体制の強化など、ラストワンマイルネットワークの再構築を推進。事業構造改革に係る費用が増加する一方で、宅急便単価が上昇したことなどにより、大幅に営業・純利益が増加した。
営業にかかる費用は1兆5669億6900万円で、前連結会計年度に比べ638億4100万円増加。集配体制の構築に向けて増員などを進めたことで委託費は減少したが、人件費は増加している。また、ヤマトホームコンビニエンス(株)が法人社員向けに提供している引越サービスにおいて不適切な請求があったことに対し31億400万円を計上していたが、実際の影響額は20億2500万円に収まっている。
宅急便・クロネコDM便の取扱数量は減少
事業別では、デリバリー事業の営業収益が1兆2972億2200万円、営業利益は407億8700万円を計上。前連結会計年度に比べて340億3000万円改善している。宅急便の取扱数量は、同1.8%減の18億300万個、クロネコDM便は同17.3%減の12億1100万冊となった。
EC市場に向けて小さな荷物を手軽に送ることができる「宅急便コンパクト」、「ネコポス」の拡販を推進。複数のフリマサイトと連携し、発送窓口を拡大した。また、受け取り場所としてヤマト運輸(株)の営業所やコンビニエンスストア、オープン型宅配便ロッカー(PUDOステーション)を指定できる環境を提供するとともに、個人向け会員制サービス「クロネコメンバーズ」の利用促進にも取り組んだ。他にも、フリマサイトやEC事業者との連携により、オープン型宅配便ロッカー(PUDOステーション)から発送できる環境を整備した。
BIZ-ロジ事業の営業収益は、同1.6%増の1474億3700万円、営業利益は52.8%減の33億2900万円を計上。EC業界などに向けたサービスとして、受発注処理から在庫の可視化、スピード出荷などの物流支援サービスをワンストップで提供している。
引き続き省人化など業務効率化を推進
次期の連結業績については、営業収益1兆6950億円、営業利益720億円、純利益400億円と予想。社員給与を中心とした人件費、省人化など業務効率化を推進する費用は増加する見込み。外部委託コストを調整するなどによりコストコントロールを図る。
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