2018.05.23 調査・統計
物流業界はパーソナライズ化へ、AIが人材不足の救世主に?
DHLジャパン(株)が21日発表した「ロジスティクス業界における人工知能(AI)に関する調査」のDHL・IBM共同報告書で、ロジスティクス業界はAIの活用により能動・予測的に自動化され、パーソナライズ型の方向へと変わると予測した。物流関連の人員についても、これまで定型作業から解放され、付加価値のある作業に集中できるなど作業が効率化され、技術や能力を高める余裕が生まれる、とした。
IBMのディルクス氏「基幹プロセスでのAI活用を」
同報告書では、ロジスティクス業界にとってのAIの影響や活用事例を取り上げ、人間の能力を大幅に強化するAIの可能性を明らかにしている。また、物流各社がAIをいかに理解し、グローバルサプライチェーン内に組み込むべきかについて提案し、さまざまな視点や模範事例を紹介している。
同報告書によると、ロジスティクス業界はAIを活用することにより、受動的オペレーティングモデルから能動的・予測的モデルへのパラダイムシフトが可能になり、バックオフィスやオペレーション・対顧客業務において大幅なコストをかけずにより的確なインサイトを導き出すことができるようになるという。例えば、AI技術の活用により、最新画像認識を使って積荷や輸送状況を追跡したり、世界の輸送量の変動を事前に予測したりすることが可能となる。また、AIの活用により人間の能力は増強され、同時に定型作業を省くこともできるため、物流人員をより有意義な付加価値のある作業に振り向けることができるようになるとしている。
IBMのキース・ディルクス氏は、同報告書の内容を踏まえ「テクノロジーはロジスティクス業界の従来のバリューチェーンを様変わりさせる。AIを基幹プロセスで活用することにより、企業は旧式アプリケーションシステムの刷新という重要な戦略的成長課題に資金を注ぐことができるだろう。その結果、既存の資産や基盤をより効率的に活用でき、人員には技術や能力を高める時間的余裕が生まれる」と述べている。
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