【】導入事例
ギフト強化で売上前年比500%『京都北山マールブランシュ』のECサイト戦略とは
導入前の課題
導入後の効果
ギフト系商品において複数配送設定や熨斗設定など、スマホでもお客様が簡単に使えるUI/UXを提供する必要がある
ギフト専用のUIを搭載したカートシステムを採用し、お客様の複数配送設定や熨斗設定のストレスを大幅に軽減し注文しやすく
食品の配送には厳密な賞味期限・配送温度帯(三温度帯)管理が求められ配送などにも気をつけなければいけない
商品ごとの冷凍・冷蔵・常温の三温度帯設定や温度帯、出荷場所によって問い合わせ伝票番号を分割など細かなニーズにも対応
個別カスタマイズ可能な自社サーバインストール型ECパッケージ運用によるしがらみが大きく最新のECサイトではなかった
クラウド型カートシステムを採用。機能追加や無償バージョンアップで常に最新のECサイトが提供できるようになった
導入前の状況
ブランディングとおもてなし。ギフト向け商材ならではの課題
aishipGIFT導入前、ロマンライフ社は以下の6つの課題を抱えていた。
[1]地域色の強いブランド展開
ブランディングという点において、ECは難しい。地域の限定性が強い商品はその特徴が失わ、デザインやUIを工夫しないと、実店舗に近いWEB接客は実現できずお客様が離れてしまう危険も。
[2]ECと生産との連携
こだわりのお菓子は、一日に生産できる量に限りがある。物流についても実店舗とECでは異なる仕組みを構築しなければならない。
[3]実店舗とECの連携
ネットとリアルの融合を実現するには、これまで主流だった実店舗とECをより効果的に連携させなければならない。
[4]賞味期限・配送温度帯
デリケートな食品を扱うEC事業者は、配送方法にも気を配らなければならない。
[5]ギフト対応
ギフト系商品の販売において、大手モールや通常のASPカートシステムは、細かな要望に応えているとは言い難い。
[6]個別カスタマイズ可能な自社サーバインストール型のECパッケージであるがゆえの課題
サーバインストール型のECパッケージで作ったシステムは、構築時点は最新だが、ローンチした直後からどんどん時代遅れになっていく。機能を追加・改修するにも、社内にエンジニアがいない、要件をまとめるリソースがないなどによって、膨大な時間とコストがかかり、市場に置いて行かれてしまう。
導入効果
クラウド型のaishipGIFTへの移行で常に最新のECサイトを提供し課題を解決
[1]地域色の強いブランド展開の解決
サイトの隅々までデザインカスタマイズできる自由度の高いCMSで、ブランドの世界観を正確に表現。クリエイティブ面だけでなく、ユーザーの要望が複雑になりがちなギフト向けの熨斗設定や商品を複数のお届け先にスマホでも簡単に指定できるなど、ユーザが迷いにくく注文しやすいカートステップとUIにこだわり、ECサイト全体をスマホファーストで設計、レスポンシブデザインで構築。
[2]ECと生産との連携の解決
賞味期限の問題や、その日ごとに出荷できる数量が違うため、一日単位で在庫数を厳密に管理する必要があり、基幹システムと注文データをリアルタイムで自動連携。商品ごとに異なる製造日数を考慮して、出荷日基準でのリードタイムを設定。さらに出荷日ごとに販売上限数を管理する機能や、商品ごとの出荷場所指定機能など、商品特性に合わせて詳細に設定できる管理システムを実現。
[3]実店舗とECの連携の解決
お客様の利便性を高めるために、ECと実店舗の会員情報をシームレスにつなぎ込み、CRMを強化。例えば購買履歴をひとつのマイページで閲覧できるようにしたり、ポイントや購入履歴を一元管理し実店舗とECのデータを統合、さらにこれらのデータはCRMツールとリアルタイムで連携を実現。
[4]賞味期限・配送温度帯の解決
商品を適切な状態でお届けするため、冷蔵便・冷凍便・常温便の三温度帯で管理。品質管理のために、常温品を夏場だけ冷蔵便で出荷するなど、システム上でも商品ごと、時期ごとに設定。季節によって温度帯の変更を登録できるようにしたり、温度帯、出荷場所によって問い合わせ伝票番号を分割するなど、繊細な洋菓子を適切な状態でお届けできる環境を整備。さらに季節限定商品は、販売期間を指定できるようにした。システムはヤマト運輸のサービスレベルに準拠しており、配送先住所ごとに配送可能期間を制御。
[5]ギフト対応の解決
売上の7割をギフト需要が占めるため一度の購入で複数の配送先を指定するなど、ギフトならではの機能が必要。
ギフト用途のお客様は『絶対に失敗したくない』という想いが強く、より具体的にイメージできるものを求めているので、お客様が選択した熨斗やパッケージが画面上でもリアルタイムで分かるようにして、購入にイメージがしやすいように工夫。
またひとつの注文で複数の配送先を設定できるようにするなど、ギフトの細かなニーズに応える仕様を構築。熨斗をCSVデータで一括印刷できるようにするなど、バックオフィスの運用改善も果たした。
[6]個別カスタマイズ可能な自社サーバインストール型のECパッケージであるがゆえの課題の解決
常に最新機能が無償バージョンアップされ、必要な部分のみ機能カスタマイズできるクラウド型カートシステムのaishipGIFTを採用。月2回の無償バージョンアップにより、常に最新機能が使用できるようになり、必要な部分のみ追加機能カスタマイズができる「aishipGIFT」は要件にぴったりだった。
今後の展望
店舗とECの会員一元化と購買体験でオムニチャネル化の実現
今後はさらにオムニチャネルを推進し、ライフスタイルに合わせて、実店舗とECを使い分けられるようなショップ作りを目指す。
2020年10月には体験型の「マールブランシュ ロマンの森」(京都・山科)をオープン。工房で作られたお菓子をその場で味わえる。ネットとリアルでは強みが異なるため、それぞれ別の商品を提供し、実店舗では日常生活で楽しめ、ECではギフトを打ち出し、京都以外でも愛される商品展開を目指し、店舗とECの強みを掛け合わせ、ブランドの価値を高めていく。
企業プロフィール
企業名 | 株式会社ロマンライフ |
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本社所在地 | 京都市山科区大塚北溝町30番地 |
代表者 | 代表取締役社長 河内誠 |
企業概要 | マールブランシュ事業部[洋菓子の製造・販売] 侘家事業部[レストラン運営、食品の販売] |
設立 | 1956年12月 |
従業員数 | 650 |
事業内容 | 洋菓子の製造・販売、レストラン運営、食品の販売 |
ホームページ | https://www.malebranche-shop.jp |