2019.08.28 調査・統計
シニア女性、スマホ決済の利用経験者は1割以下…ハルメク調査
シニア女性誌部数No.1の「ハルメク」を発行する(株)ハルメクは27日、シニア女性を対象にした「キャッシュレス決済」に関するWEBアンケートの結果を公表した。キャッシュレス決済の利用経験率は9割を超えていたが、一方で抱える不安の一端も浮かび上がった。

キャッシュレス決済を利用者は9割超、利用率高いのは電子マネー
調査は3月下旬の3日間。「ハルメク 生きかた上手研究所」が主体となり、55~79歳の読者230人を対象にした。QRコード決済サービスを展開する各社の還元キャンペーンにより、QR決済市場がにぎわいをみせる中、世間で推進される「キャッシュレス化」にシニア女性はどう対応しているのか。そんな意識と実態を知ることを目的とした。
調査によると、キャッシュレス決済を「現在利用している」シニア女性は95.7%(220人)。 「過去に利用したことがある(1.7%、4人)」を含めると、97.4%が(224人)が利用経験済み。

理由は「レジでの支払いがスムーズ」「財布が小銭で膨らまない」「ポイントがつく」など。一方、PayPayなどをはじめとするQRコード決済の利用経験者は8.3%(19人)にとどまっていた。
Suica・nanacoなどの電子マネー、クレジットカードは8割以上が利用経験あり。電子マネー(96.5%、222人)、クレジットカード(89.6%、206人)、プリペイドカード[VISA・JCB付](30%、69人)の順だった。一方、スマホ決済の利用経験者は「QRコード決済以外のスマホ決済」が18.3%(42人)、「QRコード決済」が8.3%(19人)。キャッシュレス決済と一口に言っても普及度に差があることが分かった。

スマホ決済で最も利用されていたのは「楽天Pay」
利用したことのあるQRコード決済サービスは「楽天Pay」が最も多く、LINE Pay、PayPay、Origami Payと続いた。 「路用への意識」では、利用経験者は積極派、消極派、利用休止者に分類できた。未経験者は「積極・肯定派」と「消極・否定派」と、最も多かったのは「様子見派」だった。シニア世代の慎重さが起因している行動傾向とも言えそうだ。

こうした中で明らかになったのが、踏み込めない不安。要因は大きく分けて以下の5つだった。
・セキュリティに対する不安
・スマホで操作することの不安
・リアルにお金を管理できない不安
・使い過ぎに対する不安
・よく分からないことへの不安
ハルメク 生きかた上手研究所の梅津順江所長は、「消費税の増税を機に利用が進むかは、不安よりお得さ、便利さが勝ったらという条件つき。損得勘定は利用の動機になり得ます。この層は一過性のキャンペーンなどでは動きません。その点が若者との違い。安全で便利と納得して一歩踏み込みさえすれば、同じモノやサービスを長く使い続ける傾向があります。シニア市場を攻略するには、使うきっかけとなる強い動機づけ、分かりやすい安心感がキーとなるのでは」と分析している。
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