2025.12.04 行政情報
包装前面栄養表示ガイドラインを取りまとめ、今年度中にスタート
食品の容器包装の前面に、食塩相当量やエネルギーなどの含有量と1日摂取目安に対する割合を表示する「包装前面栄養表示」の導入に向けて、消費者庁の検討会は12月3日、表示方法を示したガイドラインを取りまとめた。これを受けて、消費者庁は今年度中に包装前面栄養表示をスタートする。
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事業者の任意で表示
従来の栄養成分表示は、容器包装の裏面などに100gあたりの成分含有量を記載。しかし、その食品1個を食べると、各成分を1日摂取目安の何割摂取できるのかが不明で、消費者にとってわかりにくかった。これに加え、裏面に小さな文字で記載するなど、消費者の目に留まりにくいという課題もあった。
その一方で、塩分の摂り過ぎが生活習慣病の原因の1となり、摂取の抑制が重要課題に浮上。また若い女性では、過剰なダイエットによる“痩せ”が問題視されている。
そうした現状を踏まえて、消費者庁は包装前面栄養表示を導入し、消費者の健康維持に役立ててもらう考えだ。ガイドラインは食品表示基準に位置づけず、事業者の任意で実施する。
1日摂取目安に対する割合を表示
ガイドラインによると、包装前面栄養表示の対象は「エネルギー」「たんぱく質」「脂質」「炭水化物」「食塩相当量」。
消費者庁が用意するロゴ(様式)の上段に、各成分の1食(1袋)あたりの含有量を表示。下段には、1日摂取目安に対する割合(%)を表示する。
茶葉・コーヒー豆・塩蔵ワカメ・カップ焼きそばなど、販売時と摂取時で成分の量が異なる食品については、基本的に摂取時の量を表示する。
消費者庁では「今年度中にガイドラインを公表し、ロゴ(様式)は消費者庁のホームページからダウンロードできるようにする」(食品表示課)と話している。
(木村 祐作)
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